【新着論文】日本の犬猫のてんかん治療におけるユニークな抗てんかん発作薬の使用状況
- 論 文 名:
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Questionnaire survey on the usage of antiseizure drugs for dogs and cats in Japanese veterinary hospitals (2020)
和訳)日本の動物病院における犬猫の抗てんかん発作薬使用に関するアンケート調査 (2020年) - 著 者:
- 水野 郷志、浅田 李佳子、長谷川 大輔
- 日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科獣医放射線学研究室
- 掲載雑誌:
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Veterinary Medicine and Science, 2022 Apr (Online available)
doi: 10.1002/vms3.810.
Epub ahead of print
- 研究内容:
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てんかんは人と同様、犬猫において最も一般的な神経疾患です。てんかんに対しては、抗てんかん発作薬と呼ばれる内服薬で治療するのが一般的です。近年世界的に推奨される投薬プロトコールが発表されていますが、地理的・経済的側面などの要因によって、実際には各国で異なります。この研究では、日本全国511の動物病院を対象に抗てんかん薬療法に関するアンケート調査を行い、2020年における日本での使用状況を調査しました。本論文は、日本生まれの抗てんかん発作薬であるゾニサミドのユニークな使用状況を明らかにし、調査から判明した犬猫における誤った抗てんかん発作薬の選択、抗てんかん発作薬治療中の定期的な血液モニタリングの重要性について言及しています。
■研究者情報
長谷川 大輔(獣医学部 獣医学科 獣医放射線学研究室・教授)
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