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牧場だより「継・いのち」

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

第229号:子どもたちの土づくりをお手伝いしました

2020/12/14 更新

獣医学部獣医学科 獣医薬理学研究室 講師 田島剛

 今年の1月、まだ新型コロナ感染症が国内で広がる前の話です。子供が6年間お世話になった保育園の卒園まであと少しとなっていました。その保育園は東京にありながら、子供たちが毎日散歩に出かけては自然に触れ、季節の移ろいを感じ、思い切り泥だらけになって遊びながら育っていくという保育をしてくれるところでした。園の中庭では毎年子供たちが野菜を植え、世話をし、収穫して味わうということもしているのですが、昨年は例年ほどの収穫ができず、保育士の先生方は畑の土の改良が必要ではないかと考えられていました。そこで本学の付属牧場で作った堆肥を使ってみてはどうかという話になり、吉村牧場長にご相談したところ快く50袋もの熟成堆肥を提供してくださいました。
 初めて堆肥を目にし、そして土を作ることを知っていく子供たちの様子、そして今年の野菜の出来栄えはどうだったのかを保育園の先生にお聞きすることができましたのでご紹介いたします。
 子供たちが育っていく場所のひとつを提供することができ、またそれがどのような形で役立ったかも知ることができ、私にとって大学が地域と関わりをもつことの大切さを学ぶ良い機会となりました。このような機会をくださった吉村牧場長をはじめ職員の皆様に心から御礼申し上げます。

▲トマトを収穫中①

▲トマトを収穫中②

わらしこ保育園(東京都府中市) 保育士 馬場悠介

 いただいた肥料は大人と年長組の子どもたちで一緒に畑にまきました。
「肥料って何で出来てるか知ってる?」と聞いてみるとポカーンとした顔の子どもたち。
「牛のウンチからできてるんだよ。」と伝えると「ウゲーッ」「くさーい!」とみんなしかめっ面。シャベルで穴を掘って、たい肥を撒いて、素手で土と混ぜていきます。はじめは嫌がっていたのに、みんな両手両足を真っ黒にして“いい顔”を見せてくれました。
 春には子どもたちがトマト、キュウリ、ナス、じゃがいもなどを植えました。まだ緑色のトマトを見て「まだ採らないんだよね」「赤くなるまでもう少しガマンだね」と野菜の成長に期待を膨らませていました。
 待ちに待った収穫のとき。今年は例年よりも野菜の出来もよく、子どもたちは自分たちで作った畑で自分たちが育てた野菜を収穫できることに大喜び。「ヘンな形のナスがなってる!」「トマトいっぱいあるよ!」と毎日野菜の成長を楽しんでいました。
 収穫した野菜はその場で丸かじりをしたり、クラスで調理をして食べたりして楽しみました。自分たちで育てた野菜の味はまた格別だったようです。

▲立派に育った野菜と一緒に