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【お知らせ】特別展「NVLU奄美プロジェクト -研究・保全・そして未来-」開催

(更新日2024.11.19)

 日本獣医生命科学大学付属博物館は、本学獣医学部 獣医保健看護学応用部門 病態病理学研究分野と連携し、奄美大島の動物たちをテーマにした特別展「NVLU奄美プロジェクト -研究・保全・そして未来-」を開催いたします。
 東京から南西に約1300㎞離れた奄美大島は、南の島というイメージとは裏腹に、険しい山が連なる「森の島」です。この森には、地球上の他の地域では見られない「固有種」が多く暮らしており、世界に類を見ない豊かな生物多様性を有しています。大陸では絶滅したグループの生き残り・アマミノクロウサギや、美しい紺色の羽毛をまとうルリカケス、森の中を歩き回る愛嬌者・アマミヤマシギ…。こうした自然景観と生物相が評価され、2021年にユネスコの世界自然遺産に登録されたのも記憶に新しいところです。
 一方、この森にすむ生き物たちは、人間が引き起こした様々な脅威に曝されています。縦横無尽に林道が作られたことにより、森に生きる動物が自動車に轢かれる事故が多く発生しています。また、最近では人間が持ち込んだ外来種が、固有種たちに多くの影響を与えていることも分かってきました。固有種を食べてしまうことも問題ですが、それに加え、外来種は本来その地にいなかった寄生虫などを持ち込み、固有種に感染させてしまうのです。本特別展では、本学の2つの研究室が奄美大島の人々と取り組んだ研究の成果を、特に病理学・寄生虫学の側面から展示します。島の貴重な動物たちを守るため、東京という遠く離れた地からできることを一緒に考えてみましょう。

ミニ展示チラシ(PDF)

      【展示タイトル】

    • 特別展「NVLU奄美プロジェクト -研究・保全・そして未来-」

    【会期】

  • 令和6年11月1日(金)~令和7年5月31日(土)(予定)

    【会場】

  • 日本獣医生命科学大学付属博物館 2階 自然系展示室

    【博物館 開館情報】

  • ・開館日時 火曜日~土曜日 10:30~17:00(最終入館および 物販は16:30まで)
  • ・休館日 日曜日・月曜日・祝日、年末年始、大学の定める休日(その他臨時休館あり)
  • ・入館料 無料
  • ・入館方法 事前予約制
  • ※事前の告知なく開館日時や休館日、入館方法等が変更となる場合があります
  • ※ご来館前に必ず「来館案内」をご確認いただき、ご来館の際は来館案内ページ内にある「個別見学予約フォーム」または「団体見学予約フォーム」から事前にご予約をくださいますようお願いいたします
  • 日本獣医生命科学大学付属博物館 来館案内

【主催】

  • 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医保健看護学応用部門 病態病理学研究分野
    (企画:鈴木遼太郎、吉村久志、山本昌美)
    日本獣医生命科学大学付属博物館

【協力】

  • 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 獣医寄生虫学研究室 常盤俊大
    奄美いんまや動物病院 伊藤圭子
    奄美野生動物医学センター 新屋惣
    国立研究開発法人・森林総合研究所 土井寛大
    環境省奄美群島国立公園管理事務所(奄美野生生物保護センター)

【お問い合わせ先】

 日本獣医生命科学大学 付属博物館

 お問い合わせフォーム


▲展示の様子:特別展導入部分


▲展示の様子:奄美大島の固有種を多数展示しています


▲奄美大島の動物たちから採取した寄生虫も展示をしています


▲展示標本の例:アマミノクロウサギ(剥製)