ニュース news

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

【お知らせ】私立獣医学校時代の講義録を公開します

(更新日 2026.04.16)

 当館では、かつて本学で使われていた教科書や講義録、掛図(教材として使われる大型の図画)といった資料のクリーニング・修復・デジタル化を進めており、2025年度には現在歴史系展示室にて展示中の『獣医薬剤学』のデジタル化を実施しました。
 『獣医薬剤学』は本学の図書館にて保管されていた手書きの講義録で、2丁目※の冒頭には「獣医薬剤学」「明治十八年乙酉一月十七日起筆」「東京私立獣医学校教授 柳澤銀造氏講義」と書かれており、上部には「私立日本獣医学校印」が押されています。
 本学は6回の校名変更を経験しており、最初の姿である私立獣医学校(明治14年(1881年)~明治22年(1889年))が閉校した後は、私立東京獣医学校(明治25年(1892年)~明治35年(1902年))、私立日本獣医学校(明治44年(1911年)~昭和14年(1939年))と名称を変更しています(参考:日本獣医生命科学大学年表)。資料には「柳澤銀造氏講義」とありますが、同じ読みである「柳澤銀蔵」は私立獣医学校の設置者の一人であり、同校にて薬物学を担当していた人物です。柳澤銀蔵は私立東京獣医学校・私立日本獣医学校でも教鞭を取っていますが、明治19年(1886年)に本資料が作成されたことを考慮すると、冒頭の部分は「東京にある私立獣医学校の教授である柳澤銀蔵氏が行った獣医薬剤学の講義を、明治19年1月17日に書き起こしたもの」を意味すると考えられます。
 本学は現在の姿になるまでに、開校・移転・閉校・再興を繰り返しており、私立獣医学校時代の資料はほとんど残っていません。そのため本資料は、私立獣医学校から続く本学の歩みを示す数少ない資料の一つであり、大変貴重なものであると言えます。しかしながら、資料全体が特徴的な癖字で書かれており、残念ながら全貌の解読には至っていません。今回、特別に表紙と冒頭23丁のデジタルデータを公開いたしますので、ぜひ内容の解読にチャレンジしてください!
※和綴本では袋綴じにした紙1枚を「丁」と数えます
獣医薬剤学 表紙+冒頭23丁(PDF)※14MBあります

【お問い合わせ先】

 日本獣医生命科学大学 付属博物館

 お問い合わせフォーム

▲『獣医薬剤学』表紙

▲『獣医薬剤学』冒頭部分(2丁目)