食のいま

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第43号: 伝統の器を楽しむ食卓風景 -10月-

中秋(ちゅうしゅう)とは旧暦8月15日のことを指し、この日の十五夜の月(=満月であることが多い)を愛でる行事を「お月見」と呼んでいます。この旧暦8月15日は2009(平成21年)では10月3日に相当します。そこで、10月の器として、お月様とご縁のあるうさぎ文様のお皿を2枚ご紹介しましょう。いずれも、うさぎ2羽が飛び跳ねている同じ絵柄の物です。よく見てください。左の皿のうさぎたちは左側を、そして右の皿のうさぎたちは右側を向いています。
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これらの皿は、1700年ごろ(元禄時代)に型紙をあてて文様を刷って製作されたもので、型刷り印判(いんばん)と呼ばれています。型刷の際、型紙を裏返しにして刷ったこともあったため、同じ絵柄で左右線対称の文様の器ができたのです。
 お月見の伝統的な食品である里芋の子芋(旬の素材)、ゆで卵(黄身を満月に見立てて)と田楽などを盛ったり、ハムやチーズを載せたりして、お月見を楽しみたいと思います。
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