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本学食品科学科よりHACCP管理者資格の合格者が4名出ました!

講師 知久和寛(食品安全学教室)

 HACCP(ハサップ、ハセップ)とは製品への危険物質の混入に対するリスクを、作業過程を整理し、分析・管理することで減らす手法のことを言います。食品の衛生基準を守るために必要な管理システムです。令和3年6月1日から、原則としてすべての食品等事業者はHACCPに沿った衛生管理に取り組むことが義務化されます。したがって、HACCPに関する専門的知識を持つ人材が食品企業には必要になってきます。
こういったHACCPに関する知識、その他の食品衛生に関する科学的・専門的な知識を有する人材と認定されるのが「HACCP管理者資格」です。

 「HACCP管理者資格」は、本学では食品科学科のみで取得可能な任用資格であり、3年次までの必修のカリキュラムを取得することかつ認定を行う学会が主催するHACCPワークショップに参加することで、このHACCP管理者資格を申請することができます。この資格は卒業後、食品産業における安全衛生管理部門や食品開発・製造部門で活躍したい人向けの資格です。今年は食品科学科から4名の資格取得者が出ました。その中には女子学生もおり、食品会社での女性の活躍が期待されます。

 食品科学科ではHACCP管理者資格以外にも取得が可能な多数の任用資格があります。さらに、それぞれの資格に関するアドバイスを行う専任教員を配置しており、学生の皆さんの資格取得に向けたサポートを積極的に行っています。

資格取得者からのコメント

食品科学科3年次 岡嶋 稀介

 将来的に食品衛生に関わる仕事に就きたいと考え、本資格を取得することを考えました。HACCPワークショップでは、HACCPの概要や12手順、7原則を演習形式で学ぶことができました。HACCPプラン作成の流れ、考え方について学べました。また他大学の食品を学ぶ学生とお話できたのがとても良い刺激になりました。
 加えて食品科学科の授業である工場衛生学、品質管理論では、より細かくHACCPの考え方を学べるため、HACCPについて深く理解することができました。この資格を習得するために学んだ知識を活用し、将来の就職活動に生かしていきたいと考えています。

食品科学科3年次 長谷川 澄泉

 私は食品メーカーでの勤務を希望しており、品質管理の知識を深めるために受験しました。取得条件の1つであるHACCPワークショップでは、大学で学んだ知識を生かしながら発生しうる危害と防止策を自ら考えることで衛生管理の難しさや大切さを実感することができました。さらに、製造現場を経験してきた講師の方のお話を伺うことで、実際の管理方法を知る貴重な経験になりました。
 2021年6月からHACCPの導入が義務化されることもあり、将来はこの資格と経験を活用しながら安全な食品製造に携わっていきたいと考えています。

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