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7・8月「体験講義を担当して」 松石昌典 食品化学教室 教授

「食品の味と香りの不思議」という題で7月25日と8月22日の2日間体験講義を担当 しました。計4回の講義には、多数の高校生の方に参加いただきありがとうございました。
講義の中では、食品におけるおいしさの重要性と味と香りの役割、そして、口中香 (食品を口に入れて噛んだときに鼻に抜ける香り)が味と間違われていることを説明 し、簡単な実験で両者の識別を体験してもらいました。
隣の人と2人1組となり、1人が被験者になって、目を閉じ鼻をつまみます。もう1人が、 種類をわからなくしたフルーツキャンディを被験者に渡して、口に入れてもらい、フル ーツの種類を当てられるかどうかを見るものです。
鼻をつまむと今まで味だと思っていたフルーツの種類を示す口中香が感じられない ので、フルーツの種類はわかりません。
ところが、鼻をあけると、たちどころに種類がわかることになります。会場のあちこち で鼻をつまんで「本当だ、わからない!」、鼻をあけると「あっ、モモだ!」、「イチゴ だ!」というような声があがっていましたので、口中香と味が異なること、そして、前 者が食品の種類を決めていることがよくわかっていただけたと思います。
この後の、種々の食品の香気物質の香りを嗅いで食品を当てる体験や、われわれ の和牛肉のおいしさを決める香りの研究の紹介にも、興味深く取り組みあるいは聴 いていただき、担当者としては満足して体験講義を終えることができました。
この講義をきっかけに、食品科学のおもしろさに魅力を感じ、本学科を選択していた だくことを願っております。最後に、体験講義実施にあたって、ご協力いただきまし た、教室スタッフ・学生の皆様に感謝申し上げます。

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■ 7・8月の体験講義の様子

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約1分のショートムービー Windows Media Playerで閲覧ください。
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