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「この一冊」 図書のご紹介

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
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Wildlife and Emerging Zoonotic Diseases: The Biology, Circumstances and Consequences of Cross-Species Transmission

Wildlife and Emerging Zoonotic Diseases: The Biology, Circumstances and Consequences of Cross-Species Transmission

(外国年鑑:Current Topics in Microbiology and Immunology(CTMI) 315 Springer-Verlag Berlin Heidelberg 2007)
2008/05/15更新 200805号
<研究への切り込み:総説誌・review誌>

標題の総説(解説)誌・Review誌と称される書誌は、その分野に精通している著者が他の多くの研究者の原著論文をまとめて紹介し、解説してくれるので、ある研究を始めようとする者が自分の研究テーマを模索するときなどに非常に有効な資料になります。

たとえば<野生動物由来の人畜共通伝染病>に関しての研究テーマを見つけようとするとき、まず常套手段として、情報検索データベースで文献検索をします。米国国立医学図書館(NLM)が作成する<MEDLINE>などにアクセスして、”wildlife(野生動物)、 zoonosis or zoonotic disease(人畜共通伝染病)”などをキーワードとして検索するわけですが、このとき<記事区分>で<Review>に限定すると、今回紹介する標記図書中の論文が多く検索されます。

この図書には19の解説論文が掲載されていて、野生動物に発現する人畜共通伝染病に関する研究の概要が把握でき、またその中で紹介されている論文を含め、数多くの原著論文が参考文献として掲載されているので、さらに詳細を追うことができます。
船の行方を定める航海図にも似て、Review誌は研究に向かう者がその位置づけを行い、どこに切り込んで自分のテーマを具体的に定めていくかにおいて欠かせないものといえるでしょう。

標記図書は、本学では外国年鑑として、単行図書と製本誌の間に配架されていますが、この他にも種々のReview誌が同一書架にありますのでどうぞご活用ください。

このCTMI315巻は大きく3セクションより成り、人畜共通伝染病の病原体発現の概要を野生動物との関わりを中心にして述べていて、以下の内容となっています。

1 進化、生物学、病理学、生態学、歴史、現環境などがもたらした、異なる人畜共通伝染病因子の発現について、そのメカニズムを探査する。

2 野生動物に関連する発症の特有例を示す。

3 監視、予防において示される現時点での方法の概要、人畜共通伝染病の病原体に対する野生動物宿主レベルでの制御、さらにこれらの活動を改善するためのメカニズムの解明を提供する。

図書館 事務室長 松渕 昭夫