でも、ミステリー好きのあなた! ホームズ以外の作品も、いちど検索してみて下さい。
OPACのキーワードに「ミステリー」と入れると、けっこうなビッグタイトルが…例えば村上春樹訳が話題になったチャンドラーの『大いなる眠り(The big sleep)』。フィリップ・マーロウの台詞を英語で読む! いいですねぇ。他にもクリスティの『ナイルに死す(Death on the Nile)』、傑作と名高いアイラ・レヴィンの『死の接吻(A kiss before dying)』、ウィルキー・コリンズの古典中の古典『月長石(The Moonstone)』、2度映画化されたフォーサイスの『ジャッカルの日(The day of the Jackal)』などなど、有名どころが並んでいる。
ただこれらは、ちょっと高めのレベル4以上に固まってしまっているのでハードルは高い。なので少しやさしいレベルのものをピックアップしてみよう。
同じくレイモンド・チャンドラーの『湖中の女(The lady in the lake)』が、レベル2にこっそり(?)あるのを発見した。これもマーロウを主人公に据えた作品。過去にマーロウものを読んだ方にはとっつきやすいと思う。
また、ロアルド・ダールの短編集(『ロアルド・ダール傑作短編集(Roald Dahl’s Short Mysteries』)もおススメ。『チョコレート工場の秘密』が映画で有名になって以来、ダールというと児童文学のイメージだけれど、彼には『あなたに似た人』などミステリーの傑作も多いとアピールしておきたい! この短編集には『南から来た男』を始め4作が収録されていて、ちょっと手に入りにくい作品もあるのでお得である。ダールは新訳があらためて出版されるなど、まだまだ旬だ。こちらもレベル2。