食のいま
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第7号:「マヨネーズの値上げから思うこと 2/4」

 石油資源の枯渇問題や二酸化炭素(CO2)排出抑制の対策として注目されているのがバイオ燃料です。生物資源(おもに植物)に含まれる糖質を分解・発酵させて燃料アルコールに変えたり、油脂を燃料として使い易い状態(粘性の少ない状態)へ化学的に変えて使います。植物が大気中のCO2を材料に光合成を経て生合成した成分を使う=バイオ燃料のCO2排出量はゼロとして計算できる、ということで世界中で人気が高まってきているのです。
 しかし、バイオ燃料を石油代替エネルギーとして利用しようとすると、主原料として食料資源でもある穀類などが大量に必要とされます。耕地面積が急激に増やせるはずはなく、バイオ燃料向け農作物が増えると食料供給が減ってしまいます。また、収穫量に対する気候変動の影響は大きいので、バイオ燃料に対する過度な需要が進むと燃料・食料の供給が不安定になることを意味します。木質廃材などセルロース資材の利用も検討されていますが、デンプンや可溶性糖質の方が利用され易いので、食料に及ぶ影響について不安は払拭できないですね。エネルギー資源に乏しく、且つ、食料自給率の低い日本は大打撃を受けかねません。 (つづく)