食のいま
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第46号: 食生活と平均寿命

日本人の平均寿命が、戦後に飛躍的に延びたのは、ご存知でしょうか?明治時代(1900年頃)の日本人の平均寿命は、男女共にほぼ35歳でした(図表1)。当時、スウェーデンの平均寿命は、男女共に既に50歳を超えていました。日本人の平均寿命が男女共に50歳を超えたのは、戦後の昭和22年(1947年)です。しかし、その後の平均寿命の増加は著しくて、1975年頃には、スウェーデンを追い越しました。最新の日本人の平均寿命は、男性79.3歳(世界第4位)と女性86.1歳(世界第1位)です。世界に類のない長寿国となりました。
なぜ、戦後に飛躍的に平均寿命が延びたのでしょうか?それは、日本人の食生活が変化し、肉、乳、卵などの動物性食品タンパク質と脂肪の摂取量が増えたからです(図表1)。動物性食品には、良質のタンパク質がたくさん含まれています。タンパク質をきちんと摂ることにより、私たちの体は、骨格を作ったり、生体機能を調節したり、感染症から予防することができます。また、脂肪を適度に取ることも、とても大切です。脂肪は、エネルギー源だけではなく、細胞膜や生体機能調節物質の原料になっています。これらの栄養素を十分に取ることで、健康維持ができるわけです。一時期、動物性食品や脂肪は、生活習慣病の原因食品であるという風評がありましたが、現在はそのような誤解は無いと思います。現に、元気なお年寄りは食も太く、肉の好きな方が多いです。
毎日の食生活で、適量の動物性食品と脂肪を取って、健康維持に努めてください。
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