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第69号:食中毒予防も手洗いから

 梅雨が明けて本格的に夏が始まり、気温も高くなります。気温が高くなると食中毒菌が繁殖しやすくなり注意が必要です。サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、病原性大腸菌、黄色ブドウ球菌などの病原細菌による細菌性食中毒は、6月から9月にかけて多く発生しています。食中毒予防の簡単な方法は「手洗い」です。

 昨年からのコロナ禍で、感染予防対策として手洗いが注目され、有名人による手洗いを推奨する動画も多くみられ、多くの方が今でも手洗いを心がけていると思います。この「手洗い」、簡単なようですが、しっかり洗えていないことが多いです。本学科1年生では、「食べ物の科学入門」の授業の中で、手洗いのチェックをして体験します。多くの学生が、手洗いをしても十分に汚れが落ちていないことに気付きます。とくに、指の間、親指の付け根、爪の生え際は十分に洗えていないことが多い場所です。

▲食品科学科1年次前期必修科目「食べ物の科学入門」では、寒天培地に手を押し当て、手にどれくらいの細菌が付着しているかを観察します

 食中毒原因細菌を付着させない、拡げないために、丁寧でこまめな手洗いが必要です。そして、手洗いをした後に逆性石鹸やアルコールによる手指の消毒がより効果的です。

 食品科学科1年次前期の必修科目「食べ物の科学入門」で行う実験の一部を動画でご紹介していますので、ぜひご覧ください!

▲動画「日本獣医生命科学大学食品科学科 講義紹介 食べ物の科学入門