ニュース news

大学院 MENU
日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

中澤優太さんを筆頭発表者、藤原亜紀准教授を責任発表者とする一般演題が、第21回日本獣医内科学アカデミー学術大会において症例検討アワードを受賞しました!

 2025年2月14日~16日に開催された第21回日本獣医内科学アカデミー学術大会において、大学院特別研究生の中澤優太さん(2024年3月獣医学専攻博士課程修了)を筆頭発表者、藤原亜紀准教授(獣医放射線学研究室)を責任発表者とする一般演題「喉頭に発生した扁平上皮癌に対し定位放射線治療を実施した猫の1 例」が、症例検討アワードを受賞しました。

▲ 左から藤原亜紀准教授、中澤優太さん、大島嵩史さん

 日本獣医内科学アカデミーは、獣医師の卒後教育を充実させるため、アメリカ獣医内科学会(ACVIM)に倣い、日本の獣医内科系大学教員が中心となって発足した学会です。本研究は、中澤優太さん、藤原亜紀准教授のほかに、大学院生の大島嵩史さん、付属動物医療センターの彌吉直子講師、三浦香奈助手が共同演者として取り組んでいます。本研究チームは一昨年、昨年も同学会の一般演題発表で受賞をしており、今回で3年連続の受賞となります。これまで効果的な治療が報告されていない猫の喉頭に発生する扁平上皮癌に対して、定位放射線治療という獣医療では比較的新しい方法を用いて治療を行なったところ長期の良好な経過を得られたという初めての報告です。

 今回の症例報告については今後論文発表を行う予定です。まだ世界的にも情報が少ない犬と猫の呼吸器疾患の分野において、研究成果を臨床現場に還元できるよう今後とも臨床研究・基礎研究を進めて行く所存です。

▲ 左から藤原亜紀准教授、大島嵩史さん、鉄治慶さん(獣医学科卒業生)、内田明里さん(獣医学科5年)、中澤優太さん、三浦香奈助手

 また、本学会で内田明里さんは「猫の胸部疾患診断における臨床情報の有用性についての評価」、大島嵩史さんは「猫の鼻咽頭内視鏡検査120件における最適な麻酔プロトコルの検討」、鉄治慶さんは「犬の鼻腔・鼻咽頭内視鏡検査87件における最適な麻酔プロトコルの検討」という演題で一般演題発表を行いました。活発な質疑応答があり、充実した学会発表となりました。

(獣医放射線学研究室 准教授 藤原 亜紀)

■関連ページ

第21回日本獣医内科学アカデミー学術大会
獣医放射線学研究室
藤原 亜紀 准教授
付属動物医療センター
彌吉 直子 講師
三浦 香奈 助手