CT やMRI、放射線治療機などの最新機器を使って、動物たちの疾病の診断や治療法に取り組んでいます。効果的な放射線治療のための部位の特定方法や、放射線のあて方を学びます。近年、動物たちの高齢化に伴い、がんや脳神経症などの疾患が増えています。獣医学の現場でも、人間の医学と同様に医療の質の向上、高度化が求められています。また、人間の医療で進んだ部分から、動物に向けたさまざまな治療法の研究・開発を行っています。
獣医放射線学研究室では、本学医療センターにてイヌやネコの神経疾患(脳・脊髄・末梢神経・筋肉)を中心に神経内科および脳神経外科の両面からの診断を行っています。研究面においては、家族性自然発症性てんかんネコの家系を飼育・繁殖させ、MRI特殊撮像法や脳波検査から発作焦点の探索および原因遺伝子の特定などをすすめ、内科的治療に反応しない難治性てんかんにおける新たな治療法の確立を目指しています。