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「この一冊」 - 図書の紹介- 200909号 | 「入門ケミカルバイオロジー」
分類番号は464(書架番号3)
。図書館1階の右側いちばん奥です。やっぱり「生化学」に分類されてしまっている…でもこの“ケミカルバイオロジー”、関連図書がどんどん入ってきます。Stay tuned!
入門ケミカルバイオロジー
入門ケミカルバイオロジー編集委員会(オーム社 2008年)
2009/5/15更新 200909号
「“バイオケミストリー(生化学)”じゃないよ!」
ケミカルバイオロジーは、正式な訳語もまだないような、ぴちぴちの学問分野である。
「生化学は、生命現象を出発点として、それらを構成する要素に分けて化学で説明しようとする学問。ケミカルバイオロジーは、その逆!」
そう言われても、シロートにはわからない。そこで、ペニシリンの発見からカテキンの効能まで、具体的な事例を紹介することで、このわかりにくい、定義のしにくいニューカマー学問を説明しよう、だからどうか、聞いてくれい!というのが本書である。
プロローグには「私たち研究者は、専門家向けの論文を書くことには熱心なのですが、一般の人たちに科学の面白さを伝える努力を怠ってきました」とあり、何とも腰が低い。実は欧米では、未来のケミカルバイオロジストを育てるべく体制を整えつつあるらしい。しかし日本ではこれがまだ、専門の教科書も満足に揃っていない。
まずともかく、用語を浸透させなくちゃ! 本書は、切実な思いの結晶なのである。よってサイズも価格も手頃で、本文もわかりやすい。太字で書かれたキーワードは、索引でもう一度説明されている。読後のアタマも整理しやすい。
そして、けっこう面白くてサクサク読めちゃうのだ、この本。
イチイの樹皮や海綿から生まれた抗がん剤、ハエがつくるワクチン、フレンチパラドックスを解く鍵ポリフェノールなど、あらゆる自然界の神秘が次々に登場する。フグや貝に潜む猛毒の構造式をめぐって世界中がしのぎをけずる過程を書いた第4章など、なかなかの圧巻だ。850尾ものウツボを収集し、その「125kgの内臓」からたった「0.35mg!」取ることができた物質に血眼になる実態も物凄いが、毒の働きから神経シグナル伝達の秘密を解明してしまうというのがいい。そしてそんな「125kgに0.35mg」などという自然界の稀少物質には有機化学が挑戦し、研究者は生成も試みる。化合物をさまざまに実験することが必要なら、化合物を専門に保存する「化合物バンク」もつくってしまう。
このほかにも「飲む脱毛抑制剤」フィナステリド、インフルエンザ治療薬タミフルやリレンザの誕生秘話もあり、最後まで飽きさせない。知的好奇心って、すごい。研究って、すごい。構造式を推定したり、ヒラメキを証明したりできた瞬間って、どんなキモチなんだろうなぁ!と、しまいには理系のヒトが羨ましくなってしまいそうなのである。
そしてポイントは、生化学にしろケミカルバイオロジーにしろ、生物の素養も化学の知識も必要だ、ということだ。つまり、コラボなのだ。世界にはまだまだ可能性がある。なるほど!と思ったあなた、読んでみましょう! 読んでみてキョーミナシ、と思えばホイッと返却しちゃえばいい(そこが図書館の本の利点である)。
“この本を手にとっていただき感謝します”という感謝の言葉で始まる本書。「読まれたい!」という輝きがあったのか、つい文系女子が読んでしまった一冊である。
図書館 司書 関口裕子