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「この一冊」 - 図書の紹介- 200917号 | 「ダチョウ力」
分類番号は646.2
。でも、進路支援図書の「はたらく人々」に設置予定。仕事というのは人の創造によって、可能性が限りなく生まれるのだという、生きた見本のような本なのである。
あ、本は生物じゃないか。
進路支援図書はコチラ>>
ダチョウ力
塚本康浩 ( 朝日新聞出版 2009年)
2009/9/15更新 200917号
「それはまたけったいな、と言われた研究がビッグな実を結んだ超絶抱腹顛末記」
前回取り上げた「史上最悪のインフルエンザ」は、ノンフィクションとして迫真の面白さだったが、いかんせん読んでいて疲れた。人類の未来に暗澹たるキモチになる。が、捨てる神あれば拾う神あり。ちゃんとこのように希望溢れる本が出たのである。
人が乗ることさえできる最大種の鳥、ダチョウ。
巷ではダチョウ抗体を塗ったマスクが話題をよんでいるのだ。いま「高性能」を謳われている通常のマスクは要するに、細かい網目でウィルスの侵入を防ぐので、つけていると息苦しくて仕方ない。「抗体」なら、網目に頼らずともウィルスをガードしてくれる。
この「抗体」をウサギやラットでつくると、1グラム数億円(!)もかかるそうだ。
しかしダチョウなら、10万円で済むという。1.5kgもある巨大な卵1個からつくれるマスクはなんと8万枚。平均寿命が50~60歳のダチョウは、長いと40年間も年間100個ほどの卵を産むのだ。充分量産が可能なのである。
本書には他にもダチョウの限りない可能性が語られ、それはそれでたいへん面白いのだが、申し訳ないがそれは直接読んでいただきたい。ここで語りたいのはダチョウ、ダチョウ!そしてそのダチョウにがっぷり取り組む研究者たちの抱腹絶倒、迫力満点の活躍である。
身長2.5メートル、体重100キロ超、体中をカラスにつつかれて血まみれになっても、ワシャワシャもやしを食べ続ける類い稀な鈍感力、その傷がすぐ治ってしまう免疫力、卵量産の繁殖力、どれをとってもダチョウの力は桁外れである。ツルツルの脳みそは300グラムしかないため、「ありえない」行動の連続。読んでいてお腹がよじれるかと思った。
そのダチョウに魅せられ、飼いたいあまりに研究を始め、しかしその可能性に気づき悪戦苦闘のすえモノにした著者の慧眼にはおそれいるばかりである。それにしてもまぁ、その悪戦苦闘ぶりのすさまじいことよ。
取材で「いちばんの苦労は何ですか」と訊ねられると「凶暴なダチョウを相手にすること」と答えざるをえないという。破壊力もビッグなのである。180センチを超える学生を「恋敵」として攻撃しただの、姿が見えないなぁと思ったら職員が脳震盪で倒れていただの、気絶した人間を平気で踏みつけて行っただの、書ききれないほど苦労話が登場する。さらに、独自に開発した抗体の分離法や海外まで遠征した実験についてなど、研究の奥深さもたっぷり読むことができる(これを「創造」と呼ばずしてなんと呼ぼうか)。
もりもりと生きる活力をわけてくれるのは、ダチョウだけではないのである。
ちなみに筆者は、これが書店のどこに置かれるかも楽しみである。動物、ペット、科学、ビジネス、医療、ノンフィクション、あるいはエンタメにさえ置かれる可能性がある。最近、「スットコランド日記(※国名にあらず。よく読んで)」(本の雑誌社)というスーパーファジーエンタメが出て、海外事情・旅行・エンタメノンフ・果ては西洋史のコーナーにまで神出鬼没に登場して本好きを沸かせている。本書も、そんな「コーナー分類がお楽しみ本」に薦めたい。書店では、何が起こるかわからない。
図書館 司書 関口裕子