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「この一冊」 - 図書の紹介- 201008号 | 「フクロウのすべてがわかる本」
分類番号は646。
旅先でも、フクロウグッズにお目にかからなかった国は今までない。それほど、どんな民族にも魅力的な存在なのだろう。しかしこういう本があるとは!
フクロウのすべてがわかる本
ジェマイマ・パリー・ジョーンズ( 誠文堂新光社 2006年)
2010/07/16更新201008号
当館にはもちろん、動物の飼い方の本がごまんとある。
いや、ひとくちに動物と言ってもなかなかに幅広い。イヌはレトリーバーやらマルチーズやら犬種ごとの専門書もあるし、ネコもエッセイまで含めて大量にある。さらにハムスター、ウサギ、モルモットやフェレット、熱帯魚、ミツバチ、さまざまな鳥類(ダチョウ含む)、そしてヤギやヒツジや牛や豚…もう、ありとあらゆる「飼い方」の本があると言っていいだろう。
それらの一群を見ると、技術的なこと知識的なことをまとめた無難な本が並んでいる。写真はかわいらしくても、本としてはわりと素っ気無い類かもしれない。
本書はそんな中で、際立って個性的な一冊である。
元は、イギリス向けに書かれた洋書である(だからびっくりするような箇所もけっこうある)。著者は女性で、父上が著名な鷹匠、自身も6歳でチョウゲンボウ(ハヤブサの一種)を育てたというサラブレッドだ。猛禽類を飼育・繁殖させることにかけては世界でも有数の専門家であり、本書を読むかぎりではなかなかのユーモアの持ち主とも言えそうである。なんというか、全編にわたってフクロウへのいとしさと共に「やれやれ」というような感情が溢れていて、生き物を育て続けたひとだなぁ、と実感できるのが本書の大きな魅力のひとつなのである。
フクロウの形態や種類、行動についてから、禽舎のつくり方、給餌の仕方、そして繁殖のことこまかな手順、訓練内容にいたるまで、びっしりと具体的な記述が続くが、その合間につぶやかれるホンネが微笑ましい。「賢者」のイメージと実際は往々にして異なることをほのめかし、繁殖期に夜間しつこく鳴き続けるフクロウをののしり、メンフクロウの雛に「どうしたらこれがあの美しい親になるんだか」と呆れ、デモンストレーションの最中に「フクロウなしでは馬鹿みたいに見える」重装備の担当者を残したまま、勝手に禽舎に帰ってしまうミミズクについてこぼす。あるユーラシアワシミミズクが行方不明になった時は三日間、スタッフ一同でホーホーと鳴き真似をしながら歩き回ったらしいが、こう書き添えている「奇妙な振る舞いに見えると判っていなかったわけじゃないのだが」。
印象的な一文があった。「他のこと全てを犠牲にするほどこの趣味に精力を使い果たしてしまわないように気をつけなければならない」。仕事人間になるのは不幸である、とよく言われるところだが、しかし一面では幸福の極みと言えるかもしれない。本書には著者が育ててきたのであろう、個体名をもったフクロウも各所に登場する。彼女の人生に彼らは生き続ける。彼らの生き生きとした写真はどれもすばらしい。訓練用の紐を脚に結ぶスタッフを、じぃっと腕の上で見つめるカラフトフクロウの写真、スタッフに促されて止まり木をつけた体重計に乗って見せ「これでいい?」といわんばかりに見返す写真など、いくら見ても見飽きない。添えられたキャプションや、イラストも気がきいている。
現状に対する厳しい記述も多い本格の一冊ながら、これほど和まされるものも少ない。筆者がフクロウ好きだからだろうか。
図書館 司書 関口裕子