これらの小説、けっこうこの図書館の中で読めちゃうのだよ。
たびたび登場する『嵐が丘』『ジェイン・エア』『エマ』『クリスマス・キャロル』はもちろん、『ハワーズ・エンド』『ロビンソン・クルーソー』そして《焼豚論》、プルーストの『失われた時を求めて』(有名な“紅茶にマドレーヌを浸す”シーン)まで、邦訳が当館にあった。『網のなか』みたいなマイナーなのまで、あった。それに『西洋陶磁入門:カラー版』『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』『自負と偏見のイギリス文化』などの新書もサーフィンできそうだし、『ロンドン 食の歴史物語』も見つけちゃった。
さらに、いま、みんなが借りている英語のリーダー本、あそこに本書登場の猛者どもがワサワサいたのだよ。
お薦めの掘り出しモノは、本書の「ティー・テーブルの快楽」にある『クランフォード:Cranford』(Level.4。『赤毛のアン』とか好きなひとは、これチェック)、「ディナーは何時にとるべきか」の『ボートの三人男:Three Men in a Boat』(Level.4。ユルい笑いがお好きな方にはオススメ)、「サバイバルと食」の『スイスのロビンソン:The Swiss Family Robinson』(Level.3。一時期ハマった)、「晩餐をめぐる欲望のかたち」の『幸福:Bliss』(Level.4)と、『園遊会:The Garden Party』(Level.4と5)は『マンスフィールド短編集』に収録されている。
なお、リーダー本では食事の様子などがカットされていることも多いので、細部まで愉しみたい方は、どちらかで邦訳をお求めください。レアな本もあるので、夏休みに地元の図書館へどうぞ。