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「この一冊」 - 図書の紹介- 201108号 | 「日本の生物多様性 自然と人との共生」
分類番号は462.1。
実は英語教材としても注目である。動植物から歴史、生活に至るまで日本固有の事々を幅広く載せているので「英語ではこう言うんだ」という表現が随所に見られた。どの写真もキレイなので、それに惹かれながら、子どもなんかすぐに覚えていくかもしれないな。
日本の生物多様性 自然と人との共生
環境省自然環境局生物多様性センター (平凡社 2010年)
2011/05/06更新201108号
A4版の大きな本である。柑子色のような金茶色のような、ゆかしい色のカバーがかかっているが、このカバーをしぶしぶ外してみると、本体も猩々緋色のこれまた鮮やかな体裁であった。
中身もまったくその品格を損なわない。どこまで小欄がそれを伝えられるだろうか。
やや渋い青(浅縹色か)がチャプターカラーの第一章は「日本列島の概要」。日本の位置、活火山分布やプレート構成も含めた列島の構造、地質や土壌、気候、植生、人口分布など。四季による気温・降水量・積雪量の違いを地図で示し、地形の多様さも納得できるという秀逸な工夫も凝らしている。
第二章「日本列島の生態系」は六色に分かれている。「生物多様性条約」の日本の報告書では、国土を六つの生態系区分に分けているからだ。苔色の「奥山自然地域」、若草色の「里地里山・田園地域」、煉瓦色の「都市地域」、翡翠色の「河川・湖沼・湿原地域」、紺碧色の「沿岸・海洋域」、そして群青色の「島嶼地域」。
この章の充実ぶりはまた格別で、よくぞこれら的確で美しい写真を、惜しげもなく小さなコマでふんだんに散りばめたものだ。各地域の景観写真だけでなく、そこに生きる動物植物昆虫鳥類魚類、さらには人々の生活に至るまで幅広く、きめ細かい。この「動植物相」については第三章が別に立てられており、特に日本固有の生命体について詳しいので必見と言えるだろう。この章も「哺乳類(チャプターカラーは樺色か)」「鳥類(萌黄色)」「爬虫類・両生類(唐茶色)」「淡水魚類(江戸紫)」「昆虫その他(橙色)」「植物(牡丹色)」に分けられている。これらのチャプターカラーは、ページの端にも辞書のように段々に塗られているので、章を探すときにも分かりやすいし、何より見ていて快い。
本書は専門書と言えるが、読む本としても楽しまさんという心意気が見える。江戸時代などに描かれた動植物の絵のコーナーを各所に設けているのもそうだし、グラフなどと組み合わせ効果的に配置された写真群のレベルの高さはすごい。例えば動物の写真は明瞭なだけでなく、あくまで可愛らしかったり凛々しかったりする。
思うに本書は、海外に向けて発信する意図も大きいのでないか。本書の文章はすべて、日本語と英語の併記になっている。日本の伝統色を多用したページ構成も魅力的だ。
ここには、名所旧跡や食、様々な製品だけではない、日本という国そのものの豊かさが溢れている。深刻な写真とニュースばかりが報道されているだろう海外に向けて、この一冊を示したい。また、日本の国内の方にも本書を手に取ってほしい。第四章の「世界から見た日本の生物多様性」にはレッドリストについての説明や、世界自然遺産、日本の重要湿地などについての記載がある。第五章では生物多様性を護るためのさまざまな動きについても取り上げられている。いずれも知っておくべきことであり、何か出来ることを見つけられるかもしれない。
それにしても、あらためて日本というのはなんと多様で、ユニークな国だろう。一国の生物多様性を丸ごと取り上げてみせんとプライドをかけて挑戦したような本書を評価したい。あまりにも細かい記載のひとつひとつを確かめる力は筆者には無いが、それでもここまで精緻を極めた一冊には脱帽である。すばらしい。
図書館 司書 関口裕子