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「この一冊」 - 図書の紹介- 201114号 | 「カラー版 小惑星探査機はやぶさ」
分類番号は081。
日本が世界屈指の技術を持つ「天体の引力を使って宇宙船に方向転換させる方法」。その名も“スウィングバイ”。クールですね。宇宙空間のウルトラC。
カラー版 小惑星探査機はやぶさ
川口淳一郎( 中公新書 2089 2010年)
2011/08/02更新201114号
“乗り遅れてしまったニュース”、筆者にとって「はやぶさ」はそれだった。興味はあったのに、ちゃんと追いきれなかったのだ。
著者は「はやぶさ」のプロジェクト・マネージャーである川口淳一郎教授である。
文章からでも、そのあたたかい人柄がしのばれる。説明もわかりやすい。親切な大学教授からざっくばらんに苦労話を聞くような感じで、筆者は本書を読み始めた。
「はやぶさ」がどんな形か、どんな性能か、どんなドラマの元に作られたか。「世界でいちばん症候群」のNASAとの攻防。「はやぶさ」の先輩探査機たちのエピソード。どれも、臨場感たっぷりで、どんどん読み進んだ。
ロケット実験の失敗などで、行き先がネレウスから「1998SF36」という小惑星になったこと、その「ラッコみたいな」小惑星が「イトカワ」と名づけられたのは「はやぶさ」が発ったあとだったこと、開発期間15年のイオンエンジンは1円玉2枚の重さくらいの推力しかないこと、「イトカワ」の表面に「はやぶさ」の影が映ったときはびっくりしたこと…内容を熟知した当事者の話って、ホントに面白いですね。本書には左側のページ下に太陽と地球と火星とイトカワ、そして「はやぶさ」の軌道がイラストで描かれていて、パラパラすると動いて見える。彼らの旅を追うように。
途中から、少しずつスリリングになっていった。
史上最大の太陽フレアのダメージに始まり、故障だの燃料漏れだの続くのである。ハラハラである。それでも「小惑星から離陸した世界初の探査機」となった輝かしい成功に感動し、オペレーション・ルームで奮闘するスタッフの姿も涙ぐましく、まるで『アポロ13』を観ている気分だ。
2005年12月、「はやぶさ」との交信断絶。打ち上げから2年半。ここまで来て! しかも軌道の関係で2007年の帰還はもうムリで、2010年のチャンスまで予算が取れるか(!)さえわからなくなった(このへんがすごいですね)。
太陽電池の復活を信じ、満身創痍の「はやぶさ」に電波を送る。いくら事情に疎い筆者でも、やがて「はやぶさ」が応答するのは知っていたとも。が、ここで登場した「1ビット通信」というのにやられたのだ。
例えば地球から「○○星はこの角度に見えるか?」と問いを送る。「はやぶさ」がYESと判断すれば、交信電波を一度オフにしてくるのだ。まるで「はやぶさ」が教授の質問に「うん」とコックリ頷くかのように。
「はやぶさの目標の天体、ゴールはイトカワではない。地球である」
2010年。見ることも触れることも出来ない「はやぶさ」を、オペレーション・ルームはがむしゃらに地球へと引っ張ってきた。が、地球を見下ろした「はやぶさ」にはもう余力はなかった。カプセルを抱いたまま大気圏に突入し、放出後、燃え尽きるのだ。すると川口教授はせめて「はやぶさ」に、内之浦を、飛び立った母港を見せてやろうと心をくだき、こう呟く。
“最後に何を語りかければよいのだろうか。とても正視することはできない。”
プロジェクトXと思って読み始めたのに。
「はやぶさ」とハカセの魂の交流(すでにその領域!)にSF魂を直撃され、「とてもいい子だったんです」と言わんばかりの教授にもらい泣きである。
探査機はロケット分離後、初めて名づけられる。人間の誕生と同じだ。コンサート用グランドピアノくらいの大きさ・重さの「小さな星へいく小さな船・はやぶさ」。キミは本当に愛されていた。そしてこれからも、ずっと、愛され続ける。
図書館 司書 関口裕子