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「この一冊」 - 図書の紹介- 201203号 | 「ヤマネのすむ森―湊先生のヤマネと自然研究記」
ヤマネのすむ森―湊先生のヤマネと自然研究記
湊秋作 (学研教育出版 2010年)
2012/02/01更新201203号
分類番号は489.47。
滑走するヤマネ、花の蜜を食べるヤマネ、くるりとまるまって冬眠するヤマネ…こんなに小さいのに、マンモスも越えられなかった氷河時代も乗り越えて、生き続けているタフさ、見習いたい。
毎月二冊ずつ、当館所蔵資料をご紹介しているが、いつか必ず書こう、とカタク思いながら、くじけてしまう本たちがある。
いいカタチで紹介したいなぁ、と鼻息が荒くなるあまり、書きあぐねてしまうのだ。
日高敏隆氏の著書も、そうである。
動物行動学の権威として名高い。良書も次々と翻訳なさった。ご自身の著書も、共著も多い。当館にも所蔵がたくさんある。
どれを選ぶか。
どう書こうか。
そうやって未だに一冊もご紹介できていないのだが、そのうちにも日高氏とは嬉しい出会いがたえないのだ。『
虫たちがいて、ぼくがいた
』も、そうだった。
本書にも「彼」が不意にカオを出す。
本書の著者は、もともと小学校の教師だった。ヤマネの研究は、片手間。あふれるような情熱が支えるサイドワークだったのだ。
が、いまは山梨県の清里にある「やまねミュージアム」の館長であり、大学の先生もしておられる。
だから本書は、生き物好きの、内気な少年が、最初は哲学の勉強をしようと思って大学に入ったのに、ふとしたことからヤマネの魅力に心酔してしまい、紆余曲折のすえに現在の場所にいたるまでの、いわば「旅のおはなし」とも言えるだろう。
わかりやすい文章で、生き生きと語られるエピソードはどれも面白い。新学長としてやってきたヤマネの研究者。急にヤマネが気になってきて、えいやっと直談判したこと。フクロウのような顔の学長は、なぜかあっさり指導を引き受けてくれたこと。初めての研究、教師としての活動。ヤマネ、ヤマネ、ヤマネ。
どうやら超音波を発してコミュニケーションしているらしいヤマネの、行動と声を同時に記録したい。しかし高性能カメラや特殊マイクなどない。が、ちゃんとそこに手をさしのべる人が現れる。そして、指導者としてチラリと登場するのが、冒頭の日高氏なのである。
京大の日高教授は、すでに世界的な研究者だった。なのに、著者が書くように「山奥の小学校教師の研究を助けてくれる」ことになったのだ。
ここが感動ポイントでなくて、どこがそうだろう。
そののちも著者は、涙ぐましい努力で研究を重ね、さまざまな人に出会う。彼らから数多の助言を受け、さらにアイディアを練って行動していく著者の姿は、まるで寓話の主人公のようにすがすがしい。
そう、すくすくと本書を読みすすめると、なにか幸せな気分になれるのだ。
最後のほうで「アニマルパスウェイ」という言葉が出てくる。
森林開発で、動物のテリトリーが分断され、動物たちが交通事故にあう痛ましい事例が増えている。それを避けるために「動物専用のみち」を通すという活動だ。
現在、大手の建設会社も加わり、費用の問題も鑑みながら「みち」が通りはじめている。本当に動物が通るのか? 知恵を絞り、試行錯誤し、そしてヤマネの姿がカメラに写って拍手喝采! 成果をイギリスで発表するに至る。すごいなぁ。
日本はいま、さまざまな新しい活動が始まっている。試行錯誤もあるけれど、なにが大事なのか、なにを大事にしたいのか考え、進むしかない。本書にはヤマネの不思議さ、かわいらしさも満載である。写真は愛らしいし、めずらしい。
春が来るまえに、まずは心をあたたかくしてみませんか。ヤマネ、いいです。
図書館 司書 関口裕子