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「この一冊」 - 図書の紹介- 201205号 | 「RARE ナショナルジオグラフィックの絶滅危惧種写真集」
RARE ナショナルジオグラフィックの絶滅危惧種写真集
ジョエル・サートレイ 著:嶋田香 訳(ブルース・インターアクションズ 2011年)
2012/03/02更新201205号
分類番号は462。
国内の絶滅危惧種に関する本もあるのにこちらを選んだのは、本書のパワーゆえ。他の本がかき消えてしまうような力を持った一冊。こういう本を、これからもお届けできたら。
こちらが今回の「この一冊」です。今回は写真集です。
B5版を横にしたサイズ、厚さは1センチ強というところ、漆黒の背景に、屈強なアメリカアカオオカミが浮かぶ表紙です。裏は、目を見開いて泣いているようなアカウミガメです。
どうぞ手に取ってご覧ください。持ち重りのする本ではありません。しかしいったんページを開けば、この本の迫力に圧倒されます。アメリカで絶滅危惧種とされる動物、魚、鳥、昆虫、植物、それぞれのアップの写真に文章が添えられたシンプルな一冊です。背景は白か黒一色、そこに浮かぶオレンジ色の数字がその種の「残された数」です。
それにしても、この写真たち! 見応えがあります。どうぞゆっくりと。
今にも話しだしそうなフエコチドリは、直前まで巣にいて、撮影後すぐに戻されたそうです。アメリカワニはどう見てもこちらを横目で見据えています。このサンタカタリナシマハイイロギツネにいたっては、堂々たる正面からのカメラ目線。記者会見でも始めそうですね! そっぽを向いたカリフォルニアコンドルは、独り言でも言っているのでしょうか。
オセロットの視線、カリフォルニアトラフサンショウウオがふり上げた手、プエルトリコヒキガエルの引き結んだ口元。どれをとっても、そう、彼らが群れの中からちょっと呼び出され、ポーズをとって、ひと仕事済んだと戻っていき、群れで名前を呼び合って一杯飲みにでも行っていそうな、そんな存在感があります。この本では彼らは匿名であって匿名でない、生きた個体であって、つまり、あなたや私と同じ存在なのです。
著者のサートレイ氏は、カメラマンです。
しかしジャーナリストでもあり、豊かなユーモアの持ち主でもあります。その三つの要素がすてきに合わさっているのです。撮影時のエピソードや技術的なコメントを読めば、彼のカメラマンぶりを実感されることでしょう。そしてほら、ちょっと笑える写真も時々。このハクトウワシは、何故か後頭部のアップなので、まるで白髪の紳士みたいでしょう? こちらのイースタンヘルベンダーはオオサンショウウオの一種ですが、体をひねって手をあげてるせいで、レゲエでも踊ってるみたいですよね?
裏表紙にある写真を見ても、彼のチャーミングな人柄がしのばれるんです。
ですが彼は、種の絶滅という取り返しのつかない悲劇を前に、何か行動を起こさずにいられなくなり、まずは「伝えたい」と強く望みました。そのためにさまざまな工夫を凝らした一冊を編み上げた熱意と技巧は、彼の優れたジャーナリストたる所以です。
彼は、確かな技術を持った、ユーモアあふれる、勇敢なジャーナリストなんだと思います。
生き残った最後の2羽のうち、選ばれてカメラの前にそっと置かれた、年老いたピグミーウサギ“ブリン”が登場する「はじめに」から、本書はあなたを掴んで離さないでしょう。
カタツムリや、花や、苔までが「今は生きている」が「滅びてしまうかもしれない命」として次々現れます。最後の「始めよう、あなたにもできること」というページにたどり着いたら、どうか圧倒されたままページを閉じずに、そのまま読んでください。
まもなく震災1年です。まだまだこれからです。でも何かが変わりつつある。今だからこそ、この一冊をご紹介したいと思いました。
今はそれどころではない、そうかもしれません。でもその傍らで、小さな積み重ねは出来そうな気がしませんか。この写真集に載った彼らもまた「たいへんな時」なのです。自分以外の「たいへん」を感じることが、今の状況の打開にもつながる気がします。
図書館のフクロウ像の横で、本書もあなたを待っています。それでは、また再来週に。
図書館 司書 関口裕子