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[ビジュアル図解]食品工場のしくみ

河岸宏和 (同文舘出版 2005年)
2009/07/29更新 017号
あとがきを読むと、本書はインターネット上のサイトとメールマガジンから生まれた本ということである。著者は、養鶏場、ハム・ソーセージ工場、食肉処理場などさまざまな工場で活躍された経験を生かして、次々に出版活動を展開している。ホームページもものすごく充実しているので、興味のある方は参考にしていただきたい。食品工場についてだけでなく「これから求められる人材とは」「働く意味」など、読み応えのあるトピックが幾つも掲載されている(⇒『食品工場の工場長の仕事とは』で検索するとヒットします)。
食品工場とひとくちに言っても、原材料の受入れから加工・配合・調理・包装・出荷など幾つもの過程がある。それに従って、仕事内容も生産・設備管理・品質管理・開発等に分かれているわけで、思った以上に奥が深い。
「安全な食品をつくるためのポイント」だけでなく、「働く人の安全」「商品開発」「流通センターの役割」などについても記述があり、一冊読めば、現在の食品開発についてかなり詳しくなれるのではないだろうか。
原価計算、試作品のロットテスト、そして賞味期限設定のポイントなど、レアな情報も満載である。食品業界で働きたい方が読めば、「自分が関わりたいのはこの部分!」という具体的な発想につながるかもしれない。