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シュウカツの友

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
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「大学ノムコウ(自分と仕事を考えるヒント:1)

小樽商科大学キャリア教育開発チーム+キャリアバンク 編
(日本経済評論社 2008年)
2010/04/07更新 038号
ちょっとこっぱずかしい位、直球で来たな! これは珍しい本。
大学に入り、サークルやゼミ選び、シュウカツなどさまざまなステージで悩み、手探りで進む8人の学生が登場。彼らの日常をちょこっとずつ切り取ることで、大学生が陥りがちな悩みや葛藤を描こうという、そういう構成である。「大学で何をすればいいの?」「あくまで夢を追うべきなのか」「どこから始めていいかわからない」「友達は多くなきゃいけない?」「将来、やりたいことが見つからない気がする」「自分だけ周囲から取り残されてるかも」…などなど。
ベタといえばベタなんだけど、それほどハズしていない設定で、けっこう面白く読んでしまった。
「ヒューマンスキル分析」「身につけるべき能力」「偶然をつくりだす練習」などのワークシートも各章で紹介している(本書には直接書き込まないでね!)。

面白いなと思ったのは「偶然性」というのをピックアップしていること。目標を立てたり下調べしたりは重要だけど、偶然に導かれるものもある、というのは本当だから。そして、それを引き寄せるのはどうしたらいいか、というところに踏み込んでいるのはポイント高し。自分で考えてみるキッカケにもなるのでは。