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シュウカツの友 040号 | 大学生のための論理的に書き、プレゼンする技術
大学生のための論理的に書き、プレゼンする技術
菊田千春 北林利治 (東洋経済新報社 2006年)
2010/04/23更新 040号
オビには「レポート作成の極意を伝授! これで単位が取れる!」とある。これはシュウカツじゃなくて、単位をとるための本じゃないの?
そうかもしれない。が、内容を読んで「これは応用できる」と思ったので紹介してみた。
「レポートに必要なものは何か」という、ごく真っ当なところから始まっている。「言わない(書かない)ことはわからない」とか「意見と感想は違う」とか、本書を読んで初めて、確かにそうかも…と納得する方もいるのではないだろうか。
レポートは感想文ではない。コピーや要約でもない。そこには自分の意見がなければならない。
そして、自分の意見を効果的に述べるためには、過去の文献を調べたり、構成を考えたりしなければならない。これは社会に出てからも(職業によっては)まことにヒンパンに必要とされるスキルである。本文から気になった言葉だけでもピックアップしてみると、自分のプレゼンやレポート作成の弱点克服になるように思う。資料の集め方やトピックのたて方についてもわかりやすく解説されている。
プレゼン、レポート作成はあるいは、面接、エントリーシート作成につながると思うのだけれど、いかがでしょうか。
著者は両人とも文学部教授。日ごろから学生のレポートを読みなれており「すぐ直る欠点なのに」と気になっていたのだろう。書き方に実感がこもっている。本文中で太字にしている箇所は、ホンネ感爆発である。