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大学生・新入社員・主婦のための食品開発ガイドブック

片岡榮子・片岡二郎 (地人書館 2004年)
2010/05/11更新 042号
「これからは大学と企業がお互いのもつ知力の輪を重ね合わせることが必要」
“はじめに”の一文にあるメッセージである。大学にいるうちから、ぜひ、この生き生きとした社会の生産活動を知っていてほしい、という。
「産学共同」の動きが出版界にも押し寄せたらしい。著者の片岡榮子氏は大学教授、片岡二郎氏は「味の素」の研究所におられた方だ。この二人三脚によって生み出された本書は、確かになかなか具体的な内容である。マーケティング、原価計算、権利確保、知的所有権保護といった各過程にきちんと分かれているのもいい。題材も、「味の素」「アスパルテーム(パルスィートなど)」といったメジャーな商品の具体的な商品が取り上げられている。
すでに進路支援図書として配架されている『食品開発の進め方』などと合わせて読むと、よりいっそうわかりやすいかもしれない。バクゼンと「メーカー」「開発」などと思い浮かべている世界が、ぐっとリアルな姿になるはずである。