図書館MENU

シュウカツの友

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
image

20代のための「キャリア」と「仕事」入門

塩野誠(講談社現代新書 2235 2013年)
2015/02/13更新 065号
「キャリア」とか「働く」関係の新書は次々に登場するが、これは別格。
著者は、経営コンサルタント。そのせいか本音感バクハツである。さらにQ&A形式なので、気になるページだけ読むのもOK。気軽に開いてみてください。
著者の強調したいポイントは、字がグレーに反転している。
相談8「TOEICは何点ぐらい必要ですか?」では「多くの会社でTOEICの受験を義務付けているのには、理由があります。なぜかというと、そもそも(ここからグレーに反転)“英語で面接を行えるほど英語力を兼ね備えた採用担当者が少数”なので、だからTOEICの点数だけを見てしまいがちなのです」となっていて、もう、身もフタもない(でも、たぶんホント)。
「有料の就活セミナーは参加したほうがいい?」「仕事より趣味を優先したいのですが」「見た目はどの程度採用に影響しますか?」「面接で“この人頭よさそう”と思わせるコツは?」など、なかなか実用的ではないだろうか。
図書館としてグレーに反転したいのは相談3「就活のためにやっておくべきこととは?」の中の、この一節。
「読書というのは世の中でも類を見ないぐらい費用対効果が高いもの」
これはホント。ただ、実感するのは、それなりに読んだひとだけ。それなりに読んでいくと、いつかきっと「これかぁ」と思う瞬間がくる。図書館の本は、ましてや、タダですよ。