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はたらく人びと

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学
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食をプロデュースする匠たち

長谷川 宏司・広瀬 克利(大学教育出版 2011年)
2012/05/21更新 057号
食に関するコワいニュースが溢れる昨今である。どこで、なにを買えば安全なのか。人々がいま、心から欲しているのは「信頼」。「ここのなら大丈夫」という安心だろう。インターネットが発達した現在、探そうと思えば探せるのだ。そして、日本にもまだまだ、工夫と熱意に溢れた生産者が沢山いる。本書を読むとそれが伝わってきて、ホッとした。

本書の原稿はすべて、生産者本人から寄せられたものである。北海道から鹿児島まで日本全国津々浦々。ネタもカイワレ大根、豆腐、米、ラ・フランス、もやし、苺、みかん、干しいも、トマト、油、オーガニック茶…それらの栽培や加工、流通、新規発想など紹介されている。トマトやアスパラガスなどの「規格外品」や豆腐のおからなど、従来廃棄されるしかなかったものをどうするか。その答えが例えば「アスパラガスの和紙」なのである。 やるなぁ。さつまいものチップスやみかんのジュース、苺のジェラート、黒ごま油など、ちょっと買ってみたくなる品も多かった。
それにしても、日本で新規就農って難しいんだなぁ。それを超える熱意が必要って事か…。