はたらく人びと

鴨川シーワールドの獣医師・勝俣さん、水族館プロデューサーの中村さん、ドルフィントレーナーの福田さんに続く、水族館系お仕事本。
著者の栃木さんは姫路市立水族館で館長まで務められ、現在はNPO法人日本ハンザキ研究所を立ち上げ理事長をされている、もう、大ベテランの「水族館屋」。現代から見ればワイルド！な幼少期のエピソードから、水族館の現状まで、もうセキララに語っておられますな。「なんでもやった」感満載のお仕事話の中には、今ではありえなさそうなことも。
野生動物を飼育し、展示するという仕事で最前線を走ってきたからこそ、語れる自然への思いや知識も数多く織り込まれていて、回顧録的だったりエッセイ的だったりトリビア的だったり、素直に面白い。水族館好き以外の方々にも話題になったらしい、これは必読。