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日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

【取材日誌】
社会連携事業「武蔵野ふるさと歴史館の企画展との関連イベント」
「講演会」と「キッズイベント(武蔵野動物観察隊)」を開催

● 7月7日(土)講演会

 小雨ふる七夕の午後の1時、企画展「ヒトと動物の物語~歴史民俗資料に見る武蔵野の動物~」の関連イベントとして、武蔵野ふるさと歴史館を会場に、獣医学部獣医学科 羽山伸一教授(ワイルドライフ・ミュージアム館長)による講演会が開催され、取材に訪問しました。
 「いまどきのヒトとどうぶつの関係」と題し、約40名の参加者を前に、ヒトと動物の色々な関係についての講演でした。ヒトと動物の関係がどのように変遷し、現代の野生動物問題につながっているのか、シカ問題、イノシシ、タヌキやハクビシン、アライグマによる全国の農作物被害、犬及び猫の飼育実態調査等、様々な視点から、その関係についてお話があり、大変興味深い内容でした。
 当初、休日だし、冒頭部分の写真撮影だけして帰ろうと思っていましたが、気づけば最後まで、歴史館の職員の皆様と聞き入っていました。講演後、多くの参加者からの質問もあり、非常に有意義なアカデミックな休日となりました。

● 7月13日(土)キッズイベント「武蔵野動物観察隊~博物館で武蔵野の動物をスケッチしよう~」

 講演会の1週間後である7月13日土曜日、講演会と同じく、武蔵野ふるさと歴史館で開催中の企画展「ヒトと動物の物語~歴史民俗資料に見る武蔵野の動物~」の関連キッズイベントとして、日本獣医生命科学大学を会場に「武蔵野動物観察隊~博物館で武蔵野の動物をスケッチしよう~」が開催されました。
 午前、午後1回ずつの各回15名までの予約制のイベントでしたが、満員御礼となり、多くの小学生が参加してくれました。
 観察隊である小学生たちは、本学の博物館「ワイルドライフ・ミュージアム」の職員(学芸員)である石井奈緒美さんの指導のもと、まずは武蔵野市域に生息する野生動物について、剥製を使ってお勉強。タヌキ、ハクビシン、アライグマの違いやすずめの大きさなど、クイズ形式で工夫をこらした内容となっており、子供たちも飽きることなく、熱心に参加していました。
 その後、場所を2階に移し、スケッチの時間。知った顔の学生たちが先生役となり、参加者がそれぞれスケッチしたい剥製の席に着き、スケッチ開始!アライグマ組、ハクビシン組、タヌキ組、カラス組、すずめ組、鳩組の6組に分かれてのスケッチでした。(個人的にはカラスが興味深かった)
 最初は鉛筆を使い、段々と色を入れて完成させました。参加した観察隊の小学生たちの身近にいる動物たちについて色々と勉強できたのではないでしょうか。将来、日本獣医生命科学大学の学生になってくれると良いなあと思ったりした楽しい時間でした。

● まとめ

 武蔵野市立武蔵野ふるさと歴史館による企画展「ヒトと動物の物語~歴史民俗資料に見る武蔵野の動物~」を本学付属ワイルドライフ・ミュージアムとともに共催いたしました。
 このイベントは社会連携事業の取組みの一環として実施したものであり、企画展の他、キッズオープンキャンパス、今回報告した講演会や動物観察隊を実施し、7月18日で終了となります。
 地域へ、社会へ貢献する日本獣医生命科学大学として、武蔵野ふるさと歴史館との共催イベントは非常に有意義であり、また今後につながる取組みであったと取材をして、またイベントをお手伝いして感じたことです。この場を借りて、武蔵野ふるさと歴史館の関係者の皆様に感謝申し上げます。
 これからもミッション・ステートメントに定めた「つなぐ」大学として、社会や地域と大学をつなぐ取組みを推進してまいります。

(学長室・企画調査課)

▲「動物観察隊」先生役の学生の話を真剣に聞きながらスケッチ

▲「キッズオープンキャンパス」おいしいバター作れたかな

▲「講演会」個人的にも勉強になりました

▲「展示会」武蔵野ふるさと歴史館に出張中の剥製たち

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