大学内にある国内トップレベルの付属動物医療センターにおいて実施される臨床実習は、本学科の最大の特色と言っていいでしょう。卓越した技術・実績を持つ専門医から基礎的な技術をはじめ、高度な医療機器を用いた治療まで、丁寧に指導していきます。また外部の施設や動物団体、動物園などでの実習、野生動物の生態調査などに参加することもできます。さらに動物のグルーミングやトレーニングなどについても学べます。
本学科では、形態機能学・生化学・微生物学・病理学・栄養学・遺伝学など獣医療に関連した専門分野について学ぶことができます。1、2年次にはこれらの科目を体系的に学び、動物看護師としての基礎となる知識や技術を習得することで、3、4年次からはじまる臨床看護学系教科を深く理解することができます。また、こうした学問分野の勉強は、臨床領域以外(動物看護師以外)に対しても興味を誘発し、将来の選択肢を広げていきます。
3年次からは「基礎」「応用」「臨床」の3つの研究部門のいずれかに所属することになります。「基礎部門」では、獣医療の発展や社会還元を主眼とした研究に取り組めます。「応用部門」では、野生動物・生態学・病理学・環境・公衆衛生などをテーマに実用的な研究成果を追究していきます。「臨床部門」では、付属動物医療センターでの実習に加え、より深く動物看護師になるための知識や技術を習得していきます。