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「獣医保健衛生学の知識を
    野生動物対策に生かす」

小宮将大さん
獣医学部 獣医保健看護学科 2013年3月卒業
大学院獣医保健看護学専攻 博士前期課程 2015年3月修了
勤務先
 島根県中山間地域研究センター
 農林技術部鳥獣対策科

■現在の仕事について教えて下さい

 私は今、島根県中山間地域研究センターで研究員として働いています。主な仕事は、野生鳥獣による被害対策に関する研究や対策の実践です。島根県には、イノシシやツキノワグマ、ニホンジカ、アライグマ、ヌートリアなど多くの野生動物が生息しています。特にイノシシによる水稲被害が大きな問題となっており、効果的な対策方法や地域が主体となった対策の普及などが求められています。そういった地域の問題を解決し支援するための研究を実施することが研究員の役割になります。

■獣医保健看護学科に入学した理由を教えて下さい

 大学に入る前は、野生動物だけでなく動物に関わる様々な分野を学び、それを生かした仕事に就きたいという漠然とした考えを持っていました。その中で大学を選ぶときに、獣医保健看護学科でのカリキュラムや研究分野を知って、ここなら多くの分野を学ぶことができると判断して入学をしました。

■獣医保健看護学科ではどのようなことを学びましたか?

 在学中は、野生動物学や生態学の授業を通して野生動物がもつ魅力に惹かれ、保全生物学分野に所属して、ツキノワグマの生態に関する研究を行っていました。
 就職をしてから驚いたことは、野生動物の保定や解剖、防疫、遺伝子解析など学科で学んだ内容を生かせる場面が多いということです。

■受験生や在校生にメッセージをお願いします

 獣医保健看護学科というと、“看護“とりわけ臨床の分野が目立ちがちですが、”保健”の分野も大変魅力にあふれています。就職してからも様々な分野の授業や研究が生かせる場面が多いこともこの学科の魅力だと感じています。動物全般に興味がある方は、ぜひ、この学科を選んでみてはいかかでしょうか。