知久 和寛 講師(食品安全学教室)
本年度からの新しい授業として「食べ物の科学 入門」が開始しました。この授業では、食品科学科へ入学したての1年生に向けて、これから学ぶ食品科学という専門分野の概要について、講義と実習形式を交互に行い学生の能動的な学習(アクティブラーニング)と知識の定着を促すようなカリキュラム構成を考えています。本年度は、食べ物を題材にした科学的レポートの書き方、食べ物とおいしさ、食べ物と健康、食べ物と安全といった項目に分けて、30~40名程度のグループで交代に学んでいきます。
本年度の食べ物を題材にしたレポート課題は「食品中のアレルゲン」、「食品の旨味成分」、「有機農産物」の三つでした。まだ専門科目を学んでいない1年生には少し難しいテーマかもしれませんが、図書館やインターネットから信頼できる情報を元に調べ整理したことをレポートとして提出してもらいました。提出したその場で教員がレポートを添削し、大学でのレポートの形式や論理的文章の書き方を個別に指導しました。科学的レポートの作成に慣れていない1年生にとって情報収集や整理、そして自分の考えを筋道立てて記述していくことは大変だったと思います。この経験を今後の実習のレポート作成に生かしてもらいたいと思います。
このように本学は、教育・研究の質が高く、学生と教員の距離が近い大学を目指して、我々食品科学科の教員が一丸となって学生の指導に努めてまいります。
食品科学科でこれから学ぶことがらについての基礎として、食べ物を題材にした科学的レポートの書き方、基礎実験知識等を学び、食品科学の基礎を身につける。
食べ物の科学で学ぶ様々な分野の基礎をしっかり身につけて、今後の食品科学科の各講義、実験への準備をすること。また、個々人の将来の食品分野での目標を見極めること。
演習(座学及び実験)