教員からのレポート

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<2019年度前期 農産食品学実験レポート>
今年もすりすり!野菜のビタミンC量を測定しました!

准教授 奈良井朝子(農産食品学教室)

 5月の超大型連休を終えた翌日から、3週間にわたる農産食品学実験が始まりました。毎年、酵素反応の解析、野菜に含まれるビタミンCの定量、大豆タンパク質の凝固試験と電気泳動、と盛り沢山の内容です。実施する上では、やりっぱなしの実験にならないよう、概要や手順の説明、実施、結果の整理や解析方法の指導、とゆっくり丁寧に進めるよう心がけています。

 ビタミンCの実験では、近所のスーパーで購入したダイコンとホウレンソウに含まれるビタミンCを定量します。昨年にひきつづき、ダイコンは上位部と下位部に分け、ホウレンソウは外側の大きな成熟葉と内側の若い葉に分けて、各実験班で、抽出試料の調製からヒドラジン比色定量法までを実施しました。結果は?というと・・・ダイコンでも上位部と下位部、ホウレンソウの外側と内側ではビタミンCの量が異なりました。どんな結果になっていたのか、測定結果を知りたい方は是非オープンキャンパス等に参加してお尋ねください♪
(※オープンキャンパスについてはこちら

 食品成分表には各食品の可食部について通年平均の測定値(ホウレンソウは夏採り、冬採りの値も収載されている)が収載されているため、今回の実験は「生鮮野菜に含まれる栄養成分含有量にどんなばらつきがあるのか」、自分たちの手で調べる貴重な機会になっています。また、各班の測定データのばらつきを確認するために、市販のPETボトルの緑茶飲料を全班共通で測定試料として使用しています。その結果、酸化防止用に添加されているビタミンCの量まで知ることができ、学生は興味をもって実験に取り組んでいました。
 3年生はこれから続く学生実験や研究室での卒業研究に、ここで学んだ知識や技術を活かしていってほしいと思います。

■「農産食品学実験」シラバス概要

授業のねらい

農産食品の貯蔵・加工・利用に対する理解を深めることを目標として、農産食品の基本素材の特質に関する実習を行う。

到達目標

  • ・デンプンを原料に甘味糖を製造する酵素利用技術(ミカエリス-メンテン式の意味等)を理解する。
  • ・小麦や大豆のタンパク質が示す機能特性を学び、その利用法を知る。
  • ・植物性食品中のビタミンCを定量し、調理・加工における変化を説明できる。

授業形態

実験の基本原理と方法を説明した後に、班に分かれて実験を行う。実験結果を整理し、課題に答える形で考察を試みる。実験期間の最後に、実験全般に関する小試験を行う。

主な授業内容

  • ・酵素基礎実験
  • ・酵素利用の実際と展開
  • ・ビタミンCの抽出と定量
  • ・植物タンパク質の機能特性と解析