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「この一冊」 - 図書の紹介- 201115号 | 「にっぽん自然再生紀行 散策ガイド付き」
『ハダカデバネズミ』
でご紹介した岩波科学ライブラリー。
分類番号は408。
タイトルの「にっぽん」がいいですね。響きが素敵。まえがきは「旅好きだった」という告白から始まります。そう、いっぷう変わってはいるけれど、当館らしい、旅本です。
にっぽん自然再生紀行 散策ガイド付き
鷲谷いづみ(岩波科学ライブラリー169 2010年)
2011/08/16更新201115号
にっぽんは「生物多様性ホットスポット」なのだそうである。
つまり、地球規模で見ても生物多様性が高い、しかし破壊の危機に瀕している注目区域、ということだ。「地球規模で見ても」そうなのである。これはすごい。
そういう前提で本書を読むと、生々しくその「危機」を実感できる。
映画『宇宙戦争』で、地球侵略に飛来したスーパー異星人たちを打ち負かしたのは「それがオチかい!」とツッコミたくなる大穴的存在だったが、本書に繰り返し登場する難敵たちも、外来種であるセイタカアワダチソウやセイヨウタンポポ、セイヨウオオハナマルバチ、ウシガエルといった、一見ナチュラルな面々だ。
『宇宙戦争』の異星人の、何がおっかないって、その「個体としては印象ウスい」というところだ。とにかく、そのひたすらな破壊行動しか殆ど描かれないのだ。だから余計に怖かった。
いま、日本の在来種を脅かしている外来種たちの恐ろしさも、これに似ている気がする。彼らは一心に、いや無心に、どんどん繁殖してしまう。ううむ、気が重くなりそう。
と、ややツラい気持ちで手に取ったのだが、大丈夫! 本書は、久石譲の『ナウシカ』が聞こえてきそうな、小さくても力強い息吹きが詰まった一冊である。
北は北海道サロベツ湿原から、南は熊本の阿蘇の峠まで、日本各地の「再生」を取り上げた本書は、交通アクセスや宿泊先、ウェブサイトまで網羅した「エコツアーガイドブック」でもある。本書タイトルでネット検索すると、岩波書店の紹介ページがヒットするので、そちらに行ってみれば、本文で紹介されたウェブサイトのリンク一覧まであった。
実際に足を運んでもらいたい、という切なる願いの表れだろう。
そして「地味な運動が並んでいるのかなぁ」というこちらの予想に反して、本書に紹介されている各地は、なかなかにそれぞれ個性的である。一朝一夕で成される活動ではないだけあって、しっかりと根付いていて、アクティブで、ヴィヴィッドで、観光としてもリッパに魅力的なのだ。
「縄文の森」「庭」「原」が整備された函館市の大船遺跡。
地元の豊かな食材と共に、駆逐するべき外来種であるアメリカザリガニまでメニューに取り入れた、グルメ必見のレストランもある山形県鶴岡市の都沢湿地。
マルハナバチが飛び、バッタが跳ね、ジョロウグモが害虫を食べ、かぼちゃの蔓が茂る前代未聞の「生物多様性ハウス」が極上メロンを育む福島県喜多方市。
猫のたまでブレイクした和歌山電鉄で行く「ビオトープの聖地」孟子不動谷や、「樹木葬」で注目を集めている岩手県一関市の長倉山知勝院は、お寺めぐりとしても要チェックだ。
サクラソウやハナノキ、コウノトリ、そしてきれいに手入れされた里山。どの写真もいい。これらのために全国で成されている辛抱強い活動が、義務感だけで続いているわけはない。生物多様性に溢れた自然とは、やはり理にかない、緻密で、驚異だ。だがもう、自然に放っておくだけでは駄目なのだ。
この驚異を失くさないために、自分にもできることがあるかもしれない。
困難だが、確かな手ごたえがあるからこそ、各地の情熱が消えないのだと思う。それがじわじわとわかるのが本書である。読んで、行くべし。
図書館 司書 関口裕子