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「この一冊」 - 図書の紹介- 201116号 | 「名作から創るフランス料理」
分類番号は950.2。
昨年の『
<食>で読むイギリス小説
』に続き、今度はフランス文学を。突貫工事で『シェリ』や『ナナ』など数作を読み返したら、不思議なことにどれも以前より面白かった。プルーストの有名なマドレーヌの場面は当館の『ごちそう帳』にも入っているので、そこだけでも。
名作から創るフランス料理
小倉和夫(かまくら春秋社 2010年)
2011/09/05更新201116号
当店にようこそ、マダム。
ぜひ当店自慢の料理をお試しください。こちらはプルーストの『失われた時を求めて』コース、日本風サラダが特色でございます。えっ、このジャガイモのサラダはちっとも日本風でない?もちろん、プルーストの時代に日本のサラダがあった訳ではございますまい。それでも大変由緒あるレシピですので、お楽しみいただけるかと存じますよ。
そしてこちらは『モンテ・クリスト伯』コース、場面はフランツ・デピネー男爵がモンテ・クリスト島の洞窟で伯爵と出会う晩餐でございます。こちらはなんといっても、洞窟でエキゾチックにもてなした場面でございますから、フランス料理でありながら、アラビアもしくは中東風味に仕上げているところがミソでございます。そうそう、途中で重要な役割を演ずるカドルッスが伯爵に勧めるワイン、覚えておいでですか? え? そんな細かいところまでは? ご心配にはおよびません。これはたいへんな長編ですが、それはそれは面白いので、読み返してもあっという間でございます。読んだことがおありでない? それはありませんでしょう。要するに『巌窟王』ですから。
他にもバルザックの『幻滅』、モーパッサンの『ベラミ』、コレットの『シェリ』、そして『チボー家の人々』と、著名な作品ばかりでございます。お読みになりたければすぐに入手できましょう。『テレーズ・デスケルウ』は遠藤周作で有名ですし、『モデラート・カンタービレ』のデュラスも人気が高うございますね。
『赤と黒』や『ボヴァリー夫人』、ゾラの『ナナ』は当店に隣接しております日獣大図書館でもお読みになれますのでご参考までに。
はい? 『赤と黒』にそんな印象的な料理はあったか? さようでございますね。実は、作品には登場しない献立も沢山出てまいります。なにしろ、トピックとなるお料理にしても、今日では、もしくは日本では手に入らない食材やワインがございます関係から、再現不可能である場合も少なくございません。さらに、今日ではあまりにも不自然なお料理も、やはりあるのでございます。
ですが、作品の舞台となる地方独特の食材や、その場面のもたらす効果などを考慮し、さらに本作が企画された季節も鑑みて、「今日でも実際にお楽しみになれる献立」を目指したこの試みは、やはり価値あるものと申してもよいかと。近頃、同好の士が集まって読書をし、感想を述べ合う「読書会」が話題でございますが、そのおりにこういった企画をいたしましても、また一興かと存じます。
さぁ、どうぞ。ちょっとした場面のホンの一行でしかないワインや献立についても、背景について細かな解説がございます。ご存知の作品にも、あらたな発見があるかと存じますよ。
でも『失われた時を求めて』は長すぎる?
ですがマダム、『ブックストア(ニューヨークでもっとも愛された書店)』という一冊にはですね、「書店員が『失われた時を求めて』を読むのを禁止する法律が必要だ」とまで書かれてあるのですよ。読み出したらやめられないのでございましょう。本作をお読みになり、美味しそうな美しいお料理の写真をご覧になり、そして登場する作品を読み返しつつレストランにでかけ、ワインを召し上がる。醍醐味ではありませんか。ボナペティ、まずは『シェリ』より、カシス風味のビガラッドソースをかけた鴨のローストなど如何でございましょう。
図書館 司書 関口裕子