食のいま
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第29号:「小説の中の食Ⅳ(歴史の勉強)-後-」

 後書きや資料を見ると、この小説を書くための準備が大変だったことが出てきます。
 小説”バルト海の復讐”で描かれている時代は、ジャガイモがまだ無かったと言っているので三十年戦争(1618~1648)以前と言うことになります。また、リューベックという都市の門(1477年建造)に関する記述やマルチン・ルター(1483~1546)が9歳になっているという記述から、1492年頃ということになります。ちなみに、ジャガイモに関しては2008年1月に”ジャガイモの世界史”(著者:伊藤章治)という本が中公新書として、5月には”ジャガイモのきた道”(著者:山本紀夫)が岩波新書として出版されています。
 ところで、1~2年前、高校で世界史の未履修問題というのがありました。私が高校生の頃は高校の科目選択制というものはほとんど無く、社会科系では地理、世界史、日本史、倫理社会など、あらゆる科目を学んだものです。すべてを覚えているわけではありませんが、昔に蓄えた知識を呼び起こすことで、今でもある程度の事はわかるようになっています。いろいろな小説(マンガも含む)を読んでいて、何か自分の持っている知識とつながってくると本を読むのも楽しくなるのではないでしょうか。