――――こんにちは、まずは自己紹介をお願いします。
「食品衛生学教室の藤澤と申します。私どもの研究室ではヒトにとって有用な細菌(乳酸菌やビヒィズス菌など)や有害な細菌(発ガン関連酵素産生細菌など)について、機能の解明を行っております。」
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――――今回のテーマは『食品中の有用細菌と有害細菌を観察しよう』とありますが、どのような『サイエンス』なのか、分りやすく教えてください。
「皆さんの身近に存在する細菌(ヨーグルトや納豆など、発酵食品中の細菌や食中毒細菌)がどのような形態をしているのか、実際に顕微鏡を用いて観察していただきます。菌形態の観察は細菌学の基本であると同時にこれらの細菌を理解する上での第一歩です。」
――――それでは藤澤先生の主な研究内容について教えてください。
「機能性食品(プロバイオティクス、プレバイオティクスなど)を摂取することにより腸内に存在する細菌がどのような影響を受け、その結果として、ヒトの健康や病気の発生にどのように関わってくるのかを追求しております。」
藤澤先生の研究者情報はこちら(知的財産推進センターHPへ)
――――最後に参加を検討している高校生にメッセージをお願いします。
「細菌はヒトや各種動物の腸内、環境、食品の中など、いたるところに存在し、われわれはこれら細菌と深く関わりあって生活しています。ヒトが健康に生活するにはこれら身近に存在する細菌に対する理解が必要です。観察していただく細菌はすべて死滅しておりますので安全です。細菌学者になった気分で参加してみませんか。皆さんをミクロの世界にお誘いいたします。今回の体験講義を通じて身近に存在する細菌について少しでも認識を新たにしていただけましたら幸いです。」
――――お忙しいところ、ありがとうございました。
藤澤 倫彦
食品衛生学教室 教授
●藤澤先生が担当する体験講義について
時間:(1回目)11:00~11:40 (2回目)12:30~13:10
●10月7日(日)オープンキャンパスの詳細はこちら