食品科学科
3年次 宮本 紗枝
遠藤 佳菜穂
食べ物のおいしさに与える味や香り、色、テクスチャーについて食品を食べる際に生じる現象を工学的な視点で学びました。実験テキストに従って、食べ物の色調測定や人の五感によって食べ物の品質やおいしさを評価する官能評価、調味料成分の食品内部への拡散現象、物性測定機器を用い、食べたときの食感に影響を与える物性を測定する物性測定などを行いました。
答えが決まっていない実験を行うため、自分が感じたことを大切にしました。特に官能評価では食感を表現するために咀嚼時の擬音を記録したり、与えられた試料の味についての評価をしたり、自分で感じたすべてのことを細かく表現することを意識しました。
私たちの周りにある原材料が似ている食品でも水分含量、油分、空隙の違いで食品への調味料の浸透が異なるため、食品の特性を理解することができました。また、将来食品業界で求められる官能評価のやり方を学び、人による物性評価と機器物性値測定の相関性を知ることができました。それぞれの実験後、結果をまとめてデータ処理をし、ディスカッションを行いました。
なかなか経験できないような実験が多く、食品科学科ならではの実験であったと感じました。身近な食品を使用したため、とても興味が湧き、さらに食への意識が高まりました。