食品科学科
3年次増田悠也
市販の飲料に含まれるビタミンC量の測定や、大豆、小麦粉のタンパク質に関する実験をおこないます。後者ではタンパク質が凝固する性質や食品に粘弾性を与える特性を調べたり、電気泳動という手法を用いタンパク質分子を大きさの違いで分離し、比較します。配布されるテキストを自分達で読みこんで予習をおこない、実験前に先生から操作手順の確認と補足をしていただくため、より理解を深めることができます。
予習することで次におこなう実験で何を求めたいのか、そのためにはどの手順が特に重要なのかが分かります。予想したような結果が得られなかったときに、原因がどこにあったのかなど、自分なりに考えることを意識しておこないました。
実験のなかでビタミンC量を求める実験がありました。その方法は手順が複雑で大変そうに見えましたが、解説を聞くととても理にかなった方法であり、新しい知識を増やすことができました。
実験をして得られたデータを処理することが私の苦手分野でしたが、実験期間中にデータ処理を行う日程も用意されています。グラフ用紙を使って検量線を引くなど、おこなう作業はアナログですが、検量線の使い方を改めて確認することができました。パソコンの表計算ソフトでデータを処理するのは簡単そうですが、そうした場合でもデータを取り扱う上で注意しないと誤った結論を出してしまうことを教わりました。実際に実験をやってみてわからないことがあるとすぐに先生に質問できますし、4年生の先輩方も見守ってくれているため、とても実験のしやすい環境でした。