畜産食品製造学実習は食品科学科の数ある実習の中でも大きな経験となりました。チーズ、ヨーグルト、ハム、ソーセージ、ベーコンを作り、みんなで試食しました。豚の半丸枝肉を初めて生で見て、持ち上げてみて、想像以上に重く、衝撃を受けました。
普段何気なく食べている食肉加工品がどのように加工されているかを実際に作る事でより深く学ぶことが出来ました。
また、製造している方々に改めて感謝の気持ちをもつ良い機会になりました。
この実習では、3年生前期の「畜産食品製造学」で学んだことを生かして、実際に自分たちの手でハムやソーセージ、バターなどを製造しました。30kg程もある豚の枝肉の解体から始まり、そこからハム用・ベーコン用・ソーセージ用とそれぞれの製品に合わせて豚肉の切り出しを行ってから各製品を作っていきました。
乳製品の製造では、生クリームからバターを作り、そのバターを使ってアイスクリームを作るなど、様々製造工程を学びました。 各班で「実際に売り出す商品」をイメージして、コンセプトや原価計算、希望小売価格などを話し合い、世界で1つだけのアイスクリームを作製しました。
普段手軽に買っている製品は、長い時間と手間のかかっているものであり、また、多くの家畜の命を頂いているものでもあると改めて実感できる実習でした。
食品科学科 乳肉利用学教室 佐藤 薫 准教授
食品科学科 乳肉利用学教室 三浦 孝之 准教授
畜産食品利用学実習はすでに履修した「畜産食品製造学」の講義理論を実践し、食品製造の基本技術を習得することが目的である。
数名のグループに分かれて実習を行う。当日の実習目的や注意事項などを説明した後、各グループで主体的に実習を進める。