講師　知久和寛

　令和3年2月24日に食品安全学教室の卒業論文発表会が行われました。コロナ禍の中ということで、広い教室を借り、さらに対面と動画収録による配信を含めたハイブリット形式での開催といった新しい取り組みを試しました。今回の開催は、卒業研究としてかかわった2年間の集大成を最後にみんなの前できちんと報告したいといった、4年生からの強い希望もありました。
　今年は10名の4年生が、食の安全性や信頼性の確保をテーマとした研究に携わっており、その内容を発表してくれました。会場には3年生や今月入室が決まったばかりの2年生も参加しています。後輩学生にも研究内容が分かりやすいように、工夫を凝らしたスライド資料を作り、発表原稿なども準備していました。質疑応答などにもきちんと答え、無事にやり終えた後は安堵と達成感に満ちた顔をしていました。
　今年はコロナ禍での自粛などもあり、研究室で十分な実験を行えない部分もありましたが、他の研究論文と自分の結果を丁寧に比較する事で考察していく、客観的・論理的思考を学ぶためのトレーニングに時間を費やすことができました。こういった経験は、皆さんが社会生活を送る上で必ず役に立っていくと信じています。
　4年生の皆さん、本当にお疲れ様でした。