今月の学生実習教員からのレポート

イヌおよびネコにおける麻酔管理の基本手技と麻酔プロトコルの立案を学ぶ。

本実習では、小動物臨床で実施される全身麻酔に関する基礎から応用までを学びます。臨床現場で実際に使用される麻酔器、人工呼吸器、各種モニタを実習班ごとに配置し、現場に即した環境で実習を行います。動物を使用しない中でも臨床に近い状況を再現するための工夫を行い、実践的な理解を深めます。最終日には架空症例を用いて麻酔プロトコルを班ごとに作成し、プレゼンテーションを通じてこれまでの講義内容と実習内容を統合的に学習します。

富士アニマルファームを見学し親睦を深めました。

本実習は大学付属牧場である富士アニマルファームで学年を前後半に分け各1泊2日で行われました。入学後約2か月で、まだ交流の少ない学生どうしが牧場でウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギなどの産業動物の特性を学び、獣医師としての心構えについて話し合いました。

日常の診察を行う上で必要な血液検査、血液化学検査、細胞診検査を総合的に理解し、適切な解釈ができるようにする。

犬および猫の血液塗抹標本ならびに細胞診標本を用いた顕微鏡観察を通じて、臨床病理学的検査の基礎的な診断能力を養う。血液塗抹標本では、赤血球、白血球および血小板の形態学的特徴を観察し、細胞数の変化や形態異常から病態を推測する能力を身につける。また、細胞診標本では、炎症性病変および腫瘍性病変に出現する細胞の特徴を理解し、細胞学的診断の基本的な考え方を学ぶ。実習では、様々な症例の標本を観察し、得られた細胞学的・血液学的所見をもとに病態や疾患を考察する症例検討を行う。これにより、顕微鏡所見を単に認識するだけでなく、臨床情報と統合して解釈する能力を養い、獣医臨床における臨床病理学検査の意義と活用法について理解を深める。

動物園で行動観察

比較発達心理学実習では多摩動物公園(東京都日野市)を訪問し、展示動物の行動観察を行っています。今年度はキリン、アジアゾウ、チンパンジーを対象としました。放飼場にいる複数の個体の中から1頭を選び、1時間以上にわたって行動を記録します。そして、収集したデータを大学に持ち帰り、各個体の行動特性や個体間の相互作用について分析します。実習を通して、動物の行動を客観的に記録し、データに基づいて考察する力を身につけることができます。

寄生虫の形態や、寄生虫感染症の診断・検査法について学びました

本実習では、講義「獣医寄生虫学・獣医寄生虫病学」で学んだ寄生虫感染症について、実際の寄生虫標本の観察や検体検査を通して理解を深めます。寄生虫感染症は、自らの「眼」で寄生虫を観察し、その形態学的特徴をもとに鑑別・同定することで診断につながります。そのため、本実習では、検査の理解・手技習得に加え、寄生虫の形態学的特徴への理解を深め、観察眼を養うことを重視します。

魚類の解剖学的構造~病気の診断技術について学びました。

本実習は選択科目として開講されており、2週間の集中実習を通して、魚類の麻酔法から病気の基本的な診断技術までを幅広く学びます。魚の病気の多くは感染症によって引き起こされるため、実習では微生物検査にも取り組みました。さらに、真菌類や卵菌類の培養や顕微鏡観察など、他大学では体験できる機会の少ない内容についても、実際に手を動かしながら学びました。

いろいろな標本を観察して、組織構造について勉強します。

動物の体を構成する組織の標本を光学顕微鏡で観察・スケッチすることにより、それらの構造的特徴を理解することを目標とした実習です。

雄と雌の繁殖生理から妊娠診断・分娩までを学びました。

本実習は、講義で学んだ「獣医臨床繁殖学」の知識を、実際の動物や生体材料を用いて一人一人が直接体験する実習です。野外の臨床現場で求められる基本的手技の理解と修得を目的としています。「獣医臨床繁殖学実習Ⅰ」では、特に雄および雌動物の繁殖生理、ならびに妊娠診断や分娩に関する一連のプロセスを学習します。

実験を通じて可視化・考察することで、生理学的メカニズムをより深く理解する。

動物の個体・組織・細胞を対象として、自らの手で定性的・定量的に測定・観察することにより、個体の恒常性が維持されるしくみについて理解を深めます。

犬の臨床観察、保定、投薬法、注射法、採血手技などを学び実践しました。

本実習は4年次前期に開講される必修の臨床実習です。動画や音声の視聴を含む実践的な実習講義、採血練習用モデルでの臨床的手技の確認、そして少人数班編成の上で実習講師の実技解説、さらに学生の皆さん自身が実際の犬に対して臨床観察、保定、投薬法、注射法、採血手技、採尿手技を実践しながら臨床スキルを学び理解を深めました。