応用生命科学部長
藤澤 倫彦
応用生命科学とは、生物が持つ多様性を理解し、自然との共生を保ちながら、私たちの生活を豊かにしていくための学問です。
応用生命科学部は、動物科学科と食品科学科の2学科で構成されています。動物科学科では、人間と産業動物・食料との関係を多角的に追求します。食品科学科では、「人々の生活や心を豊かにする」という観点から食品の安全性、おいしさ、機能性などについて学びます。
両学科では、数年前から「専門色の強い科目を増やす」「実習の充実」を主眼とした新カリキュラムを導入しています。現代は、気候変動による生態系への影響、食料問題、エネルギー資源問題など、地球規模で考え、解決していかなければならない課題が山積しています。こうした課題に対応するためには、専門的知識の修得と同時に、身につけた知識を実践につなげる行動力が不可欠となります。
もうひとつ、大切なのがコミュニケーションです。従来、食品科学科の研究室・実習室は第二校舎にありましたが、2014年に「E
棟」に集約されたことで、動物科学科と食品科学科の一体感が強まりました。今後は、学科間のコミュニケーションをさらに深めることで、動物科学科の強みである生命科学と、食品科学科の強みである化学の専門的知見を融合し、ユニークな研究を生み出すなど、相乗効果を活かした教育・研究成果を挙げていくと同時に得られた研究成果を積極的に発信したいと考えています。