図書館MENU

みみよりInfo

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

あなたも英語でホンが読める! -英語リーダー本のオススメ⑤:イギリス映画-

2010/11/29 更新
映画を観て、ストーリーを知ってしまったら、読んだって面白くないだろうか? そんなことはありません。映画だと大画面で展開するディテールに追われて、ありきたりな印象しか抱かなかったとしても、シンプルにストーリーを読むと違った見え方がするかも。

ジュリア・ロバーツが主演し大ヒットした『Notting Hill(ノッティングヒルの恋人)』[Penguin;Level 3]は、日常会話を読むのに絶好の一冊。”It was quite sweet, really.”(それって最高だよな、マジでさ)とか、”We’ve got something for you”(あなたにいいものがあるのよ)とかね。でも、同じ脚本家(リチャート・カーティス)の『Love actually(ラブ・アクチュアリー)』[Penguin;Level 4]をご覧になった方はおいでだろうか。ヒュー・グラント、キーラ・ナイトレイ、コリン・ファースといった英国俳優の豪華共演が話題になった群像劇で、ほろ苦い現実も巧妙に織り交ぜて、よりハッピーエンドを輝かせるという、この脚本家の手腕が光っている。あらためて読んで「こんな映画だったかな」と、もう一度映画を観てみたくなった。”When the planes hit New York, people’s last phone calls weren’t messages of hate. They were messages of love.”という一節はもう、すばらしくないか。

さて、今回のイチオシは”Billy Elliot”[Penguin;Level 3]。これは『リトル・ダンサー』という邦題で大ヒットし、オスカーにもノミネートされた。閉鎖が近い炭鉱町で、炭鉱夫の子である主人公が、ふとしたキッカケから「自分は踊るべきなんだ」とバレエに目覚める。かつては石炭産業が国を支えたイギリスには、その社会的背景もあり、『フル・モンティ』など炭鉱町の映画の傑作が多い。この映画のラストでは、世界的ダンサーであるアダム・クーパーが登場し、大きな話題となった。が、その映像がなくても、大劇場でビリーが踊るこのラストシーンは泣かせる。泣かずにはいられん。

image
Billy Elliot
関連ページ
・あなたも英語でホンが読める!-英語リーダー本のオススメ-①
・あなたも英語でホンが読める!-英語リーダー本のオススメ-②
・あなたも英語でホンが読める!-英語リーダー本のオススメ-③
・あなたも英語でホンが読める!-英語リーダー本のオススメ-④:怪談-