生化学検査は、血液中の物質濃度や酵素活性を測定して、疾患の診断に役立てる診断手法です。さまざまな項目がどんな病態でどのように動くのかを解析し、その意義を明らかにするとともに、新しい測定項目の開拓も行います。動物の疾病に関わる遺伝的素因を明らかにするため、遺伝子検査の研究も進めています。特定の疾病で高頻度に見られる一塩基多型(SNPs)を検出し、臨床応用に結びつけます。生化学検査や遺伝子検査など、さまざまな臨床検査法の研究を行うことで、疾病の早期発見・治療を可能にし、家庭動物が人とともに長寿を全うできる社会をめざします。