動物栄養学教室 Research and faculty introduction

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動物栄養学教室

苦労と成果が今後産業界等で利用されることを期待

撫 年浩 准教授

動物栄養学教室では、牛などの家畜を対象に研究を行っているため、4年生は学外での調査・サンプル採取となります。北海道、福島、栃木、アニマルファーム。学内での苦労もさることながら、大人の世界に混じって作業を行った苦労は大変なものであったと察します。

学生諸君はそれぞれの思いを発表に込めた頃でしょう。牛、馬の林間放牧関連では今後の国内の森林管理と畜産との融合が、哺育牛への食品副産物の給与ではその有効性が、肉用牛の遺伝子発現量と産肉形質の変化の関連では遺伝子の働きが牛肉生産にどのように影響するのかが、肉用牛子牛の定期的な調査から子牛の段階で将来が予測できる可能性が、イヌの肥満対策では新たな物質の利用性が、それぞれ明らかとなりました。

学生諸君の苦労と成果が今後産業界等で利用されることを期待します。また、今回の研究、発表、卒論とりまとめの苦労が将来必ず糧となることを付け加えておきます。

今までの全てが凝縮された卒論発表会

4年 鈴木 英彦

「黒毛和種去勢牛の購入時の体型の違いがその後の産肉形質に及ぼす影響」について発表しました。卒論がこんなに大変だとは1年前は想像もできませんでした。講演要旨提出、発表会、本論提出と続くのですが、どれをとっても初めての経験で体も頭もフル回転が必要でした。 疲れました。

特に発表会は相手に内容を理解してもらう話し方、自分の言葉で説明する難しさを勉強しました。今までの授業、実習の全てが凝縮されていると思いました。自分が先生方によって磨かれていくことも実感しました。調査研究では2010年夏の猛暑の中、防疫服を着て汗だくになりながら、また雪の中、寒さに震えながら野外の牛舎で牛たちに睨まれながら測定や採血を行いました。2010年7月宮崎県の口蹄疫の発生で調査現場の栃木県でも影響を受け卒業論文の目的の一部を変更しました。研究が世の中と直結している喜びも味わいました。しかし1番大変だったのは先生だと思います。日本獣医生命科学大学の高い水準、先生方の熱心で親身な指導、すばらしい忍耐力にあらためて感謝申し上げます。

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