図書館MENU

ニュース

日本獣医生命科学大学 日本獣医生命科学大学

海外ノンフィクションが面白い! おすすめ50冊@日獣大図書館

 当館にある海外ノンフィクションから50冊を選んでみました。
「この一冊」で取り上げたものについては本のタイトルに記事へのリンクを貼ってあるので是非読んでみてください。

■食ノンフィクションはディープだ

  • 人はこうして「食べる」を学ぶ(原書房 2017年)
    ビー・ウィルソン著/堤理華訳
    体に悪いものが美味しいんだから仕方ない!変えようがない!そう思いたかったが違うらしい
  • 人類はなぜ肉食をやめられないのか 250万年の愛と妄想のはてに(インターシフト 2017年)
    マルタ・ザラスカ著/小野木明恵訳
    なぜ肉が食べたいのか。食べなければならないのか。食べ続けるとどうなるのか。地球が滅びるのか
  • クリーンミート 培養肉が世界を変える(日経BP 2020年)
    ポール・シャピロ著/鈴木素子訳
    アニマルフリーの持続可能なそれは「肉を食べ続けたい」という呪いを解く魔法なのか。そうなのか?
  • 食の終焉 グローバル経済がもたらしたもうひとつの危機(ダイヤモンド社 2012年)
    ポール・ロバーツ著/神保哲生訳
    いったい人類は食べていけるのか。あまりにも四面楚歌で読むのをやめられなかった
  • カフェインの真実 賢く利用するために知っておくべきこと(白揚社 2016年)
    マリー・カーペンター著/黒沢令子訳
    白い人工カフェインの粉がインパクトとともに生々しく迫ってくる
  • バナナの世界史 歴史を変えた果物の数奇な運命(太田出版 2012年)
    ダン・コッペル著/黒川由美訳
    バナナを救うのはバイオテクノロジーしかない。つらい別れは遠くないかもしれない
  • チーズと文明(築地書館 2013年)
    ポール・キンステッド著/和田佐規子訳
    神殿に捧げられた供物からピザチーズまで。香ばしいチーズが争いの渦中に巻き込まれていく
  • 紅茶スパイ 英国人プラントハンター中国をゆく(原書房 2011年)
    サラ・ローズ著/築地誠子訳
    ロバート・フォーチュンの奇想天外な一生は、もはやインディアナ・ジョーンズレベル
  • 古代ローマの食卓(東洋書林 2007年)
    パトリック・ファース著/目羅公和訳
    主菜が終わるとパンが配られ、客はパンで口や手を拭う。そのあとパンは犬に与えられた
  • キッチンの歴史 料理道具が変えた人類の食文化(河出書房新社 2014年)
    ビー・ウィルソン著/真田由美子訳
    焼く挽く計る冷凍する、そして食べるための石器からバーミックスまで。便利なだけではない、夢の道具たち
  • 英国一家、日本を食べる(株式会社亜紀書房2013年)
    マイケル・ブース著/寺西のぶ子訳
    歌舞伎町から京都の懐石料理、ビストロSMAPから料亭「壬生」まで。いざ食わん!
  • エコノミストの昼ごはん コーエン教授のグルメ経済学(作品社 2016年)
    タイラー・コーエン著/浜野志保訳
    レストランの利益はどこに?輸送コストは考えるべき?遺伝子組み換え食品は害でしかないの?
  • 酒の科学 酵母の進化から二日酔いまで(白揚社 2016年)
    アダム・ロジャース著/夏野徹也訳
    人類にもたらされた二つの奇跡。それは「発酵」と「蒸留」である
  • 「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実(KADOKAWA 2018年)
    チャールズ・スペンス著/長谷川圭訳
    「ガストロフィジクス(新しい食の科学)」例えばケロッグはフレークのザクザク音に特許を取ろうとする
 

■医のノンフィクションは身に迫る

  • アノスミア わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語(勁草書房 2013年)
    モリー・バーンバウム著/ニキリンコ訳
    “死ぬような病気じゃないですよ。でも人生が変わってしまうんです”
  • 人間と動物の病気を一緒にみる 医療を変える汎動物学の発想(インターシフト 2014年)
    バーバラ・N・ホロウィッツ、キャスリン・バウアーズ著/土屋晶子訳
    1999年米国のウエストナイル熱流行の最初の警告は、鳥類の急死を調査したブロンクス動物園からだった
  • 意識と感覚のない世界 実のところ、麻酔科医は何をしているのか(みすず書房 2019年)
    ヘンリー・ジェイ・プリスビロー著/小田嶋由美子訳
    意識を消し、記憶を失わせ、時間を盗み、体の自由を奪ってから、もとに戻す
  • かぜの科学 もっとも身近な病の生態(早川書房 2011年)
    ジェニファー・アッカーマン著/鍛原多惠子訳
    コロナ禍で読みなおすと、あまりにも内容が身近で驚いた。昨年からさんざん聞いたあれこれがここに。
  • 幹細胞WARS 幹細胞の獲得と制御をめぐる国際競争(一灯舎 2009年)
    シンシア・フォックス著/西川伸一監訳
    医学の進歩VS宗教という熾烈なWARS。「山中伸弥ノーベル賞受賞!」直前の翻訳出版だった
  • 寄生虫なき病(文藝春秋 2014年)
    モイセズ・ベラスケス=マノフ著/赤根洋子訳
    かつて「アメリカの殺人者」であったアメリカ城鉤虫に感染するために、著者はメキシコへと向かった
  • 史上最悪のインフルエンザ -忘れられたパンデミック-
    アルフレッド・W・クロスビー著/西村秀一訳(みすず書房 2004年)
    それは第一次大戦と戦後処理という、かつてない人流の集中と移動のさなかで爆発した
  • 不死細胞ヒーラ ヘンリエッタ・ラックスの永遠なる人生(講談社 2011年)
    レベッカ・スクルート著/中里京子訳
    あともどりのきかない「医学の進歩」という輝かしい成果が覆い隠す、強烈な闇
  • グレイ解剖学の誕生  二人のヘンリーの1858年(東洋書林 2010年)
    ルース・リチャードソン著/矢野真千子訳
    ぼくは光 きみは影 解剖学の古典に刻まれた残酷な真実

■動物ノンフィクションが駆けてくる!

  • あなたの犬は天才だ(早川書房 2013年)
    ブライアン・ヘア、ヴァネッサ・ウッズ著/古草秀子訳
    オオカミを祖先に持ちながら、仲間よりヒトといたがるようになった、われわれの友の歴史
  • ラブラドール 世界中で愛されている犬の秘密(エクスナレッジ 2017年)
    ベン・フォーグル著/川村まゆみ訳
    改良され、訓練され、もてはやされ、とてつもなく愛され愛してくれる。友よ。
  • 留守の家から犬が降ってきた 心の病にかかった動物たちが教えてくれたこと(青土社 2019年)
    ローレル・ブライトマン著/飯島貴子訳
    原題は『Animal Madness: inside their mind』(動物の狂気―その心の中を探る)…つらい。
  • 純血種という病 商品化される犬とペット産業の暗い歴史(白揚社 2019年)
    マイケル・ブランドー著/夏目大訳
    人類のもっとも親しい友に対し、人類が行ってきたことを読む苦行
  • 猫の精神生活がわかる本(エクスナレッジ 2017年)
    トーマス・マクナミー著/プレシ南日子+安納令奈訳
    無味乾燥なタイトルにひるまず読んで。黒猫のオーガスタを追って著者と読者は本書を駆け抜ける
  • シリアで猫を救う(講談社 2020年)
    アラー・アルジャリール、ダイアナ・ダーク著/大塚敦子訳
    “ぼくがいなくなっても、ほかの人たちがぼくの仕事を続けてくれるとわかっている。それで十分だ”
  • 動物たちの内なる生活 森林管理官が聴いた野生の声(早川書房 2018年)
    ペーター・ヴォールレーベン/本田雅也訳
    ドイツの森林官がわけいった(ヒトも含めた)動物たちの精神世界
  • アレックスと私(幻冬舎 2010年)
    アイリーン・M.ペパーバーグ著/佐柳信男訳
    “「アシタ、クル?」と聞かれたので「うん、明日来るよ」と返事した。それが毎日のお別れの挨拶だった”
  • 愛しのオクトパス 海の賢者が誘う意識と生命の神秘の世界(亜紀書房 2017年)
    サイ・モンゴメリー著/小林由香利訳
    “クリスタが叫んだ「彼女、あなたを覚えてるのよ、ウィルソン!」吸盤の力は口づけのように優しかった”
  • 象にささやく男(築地書館 2014年)
    ローレンス・アンソニーグレアム・スペンス著/中嶋寛訳
    “迫りくる象に叫んだ「止まれ!私だよ、私!」今思うと結構馬鹿げている。ところがそれで止まったのだ”
  • 靴を履いたサイ 世界各地の動物を救う獣医師の奮闘ドキュメント28話(緑書房 2009年)
    ルーシー・スペルマン、テッド・マシマ編著/横井教子訳
    タコのCT検査はどうやって/ジンベエザメの国際輸送は成功するか/拒食症のウツボは一途だった
  • サルなりに思い出す事など 神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々(みすず書房 2014年)
    ロバート・M・サボルスキー著/大沢章子訳
    “どうやったらヒヒたちを出し抜けるか朝から晩まで考えるようになり、そしてたいていうまくいかなかった”
  • 牛たちの知られざる生活(アダチプレス 2018年)
    ロザムンド・ヤング著/石崎比呂美訳
    実在すると聞いて気持ちがやすらぐ。地球上にこういう場所もあるのだ
  • パンダが来た道 人と歩んだ150年(白水社 2014年)
    ヘンリー・ニコルズ著/池村千秋訳
    白黒のクマをめぐる狂騒と癒しと駆け引きの歴史はつづく
 

■そしてノンフィクションは幅広い!

  • 南極探検とペンギン 忘れられた英雄とペンギンたちの知られざる生態(青土社 2021年)
    ロイド・スペンサー・デイヴィス著/夏目大訳
    アムンゼンら有名人たちの探検記かと思いきや!驚きの人間&ペンギンの生態観察記(主に恋愛)
  • 極北の動物誌(新潮社 2002年)
    ウィリアム・プルーイット著/岩本正恵訳
    本を開くと、そこは極北だった。
  • 恐竜異説(平凡社 1989年)
    ロバート・T・バッカ―著/瀬戸口烈司訳
    恐竜温血性説が「異説」だった頃の超話題作。恐竜たち、魅力的な挿絵、そして何よりパッションだ
  • ハチはなぜ大量死したのか(文藝春秋 2009年)
    ローワン・ジェイコブセン著/中里京子訳
    食物の80%は花粉媒介者の世話になっている。では、花粉の運び手が消えると何が起こる?
  • プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する(NHK出版 2012年)
    チャールズ・モア、カッサンドラ・フィリップス著/海輪由香子訳
    「プラスチック汚染など想像すらできない世界を作ってくれる、まだ生まれぬ世代へ本書を捧げる」(献辞)
  • 生態系サービスという挑戦 市場を使って自然を守る(名古屋大学出版会 2010年)
    グレッチェン・C・デイリー、キャサリン・エリソン著/藤岡伸子、谷口義則、宗宮弘明訳
    人の欲を、環境保護実現の原動力として利用していく時が来た
  • カッコウはコンピュータに卵を産む(草思社 1991年)
    クリフォード・ストール著/池央耿訳
    ハッキング犯罪黎明期。FBIも、CIAも、NSAも話は聞くが手を貸してくれない「すまん、管轄外でね」
  • グリニッジ・タイム 世界の時間の始点をめぐる物語(東洋書林 2007年)
    デレク・ハウス著/橋爪若子訳
    かつて当たり前だったことを辿るだけで面白い。歴史は表舞台だけじゃない
  • 死体は嘘をつかない 全米トップ検死医が語る死と真実(東京創元社 2021年)
    ヴィンセント・ディ・マイオ、ロン・フランセル著/満園真木訳
    死と真実がモヤモヤする読後感を含め、極めてリアル。全て実名。原題『Morgue(遺体安置所)』
  • 骨と語る 法人類学者の捜査記録(徳間書店1995年)
    ウイリアム・メイプルズ著/小菅正夫訳
    まさかピサロ暗殺やロマノフ家終焉について読めるとは。リアル・スケルトン探偵ここに見参
  • 進化する魚型ロボットが僕らに教えてくれること(青土社2013年)
    ジョン・H・ロング著/松浦俊輔訳
    魚好きの生物学者がなぜロボット工学の研究者となったのか。
    いつも聞かれる「どう関係があるんだい?」
  • 眠れる名画 スリーパーを競り落とせ!(文藝春秋1996年)
    フィリップ・モウルド著/岩渕潤子訳
    眠れる絵画なのか、そうでないのか。洗ってみるまでわからないが、洗ってみて大丈夫か?!
  • 羽 進化が生み出みだした自然の奇跡(白揚社2013年)
    ソーア・ハンソン著/黒沢令子訳
    どんな天候にも耐える。美しく軽く強靭な奇跡の素材のハイスペックさに慄いてくれ