地球上には「食」を取り巻く様々な課題があふれています。それらの課題に対応している食品科学科は、「食」から人々の幸福を願いながら、教育と研究に邁進すると共に、高度な専門知識を身につけた「食のスペシャリスト」の養成を目指しています。
カリキュラムの中では、「講義」→「実習」→「工場見学」→「講義」によって、実践力のある人材養成を実施しています。また、「食品衛生監視員」や「食品衛生管理者」の任用資格、また「上級バイオ」認定試験や「食生活アドバイザー」「フードコーディネーター」の取得が有利になる講義を備えており、教育法の工夫も次々と行っています。
その中で2021年度より食品への関心を育て社会に役立たてることを目的にした社会実装型教育研究プログラムの構築および入試制度の改革を推進するためのプロジェクト「食品大好きプロジェクト」を開始しました。その一環として、「早期体験実習」と「早期ゼミ制度」、「総合選抜型入試(旧AO入試)」があります。
「早期体験実習」では主に実験系研究室が行う簡単な実験等を通して、食品科学に興味を持ってもらい、学問と基礎・応用研究を結びつける教育を実践しています。 「早期ゼミ制度」では、将来企画開発職・研究職に就きたい学生に向けて実践力をつけてもらうべく、希望する学生に対しては1年生後期から各研究室に所属し、各研究室の教員からの直接の指導の共で先駆的なテーマの研究活動に早期から参加してもらいます。 「総合選抜型入試」は食品への強い関心・興味をもった学生に有利な入試制度になっています。
研究分野においても、「食」を取り巻く今日的課題に様々な角度から取り組んでいます。「食の未来をGlobalに科学する」をコンセプトに「成分」「素材生産」「栄養・機能」「貯蔵・加工・製造」「衛生・品質管理」「健康的な食生活・環境」「流通・消費」を多面的に研究しています。
こうした教育・研究への取り組みこそが、「食の総合科学」を特徴とする食品科学科です。