日本獣医生命科学大学とは

日本獣医生命科学大学は、明治14(1881)年に文京区音羽の名刹護国寺の別院伝通院の一隅を借り、若き獣医官9名が17名の青雲の志に燃えた学徒を集めて開学し、130周年も間近に迫りました。
教育理念は《愛と科学の心を有する質の高い獣医師と専門職及び研究者の育成》であり、学是は《敬譲相和》です。これらの意味は、創造力・実践力に満ち、謙譲と協調、慈愛と人倫を弁え、人間性豊かな学究の育成であります。 日本獣医生命科学大学は、昭和27(1952)年、学校法人日本医科大学と合併し、医学及び獣医生命科学の総合学園として発展を続けるユニークな大学でもあります。

日本獣医生命科学大学は、平成15(2003)年、教育組織と研究機構の改革を行い、獣医畜産学部を改組して獣医学部に改め、獣医学科と獣医保健看護学科を、同時に、応用生命科学部を新設して動物科学科と食品科学科を置きました。 さらに、大学院を整備充実して、獣医生命科学研究科に、獣医学専攻博士課程、獣医保健看護学専攻修士課程、また応用生命科学専攻には博士前期及び後期課程を開設しています。教職員約150名、学部学生・大学院生約1,500名、同窓生16,000余名の小規模ながら伝統に輝く学府であります。優れた業績を挙げられた多くの先輩の中でも、特に狂犬病や牛疫のワクチンを開発し、多くの患者や動物を助けた梅野信吉博士(1862~1930)、病原細菌のサルモネラ、下痢性大腸菌、ビブリオと近縁菌等の分類学と細菌毒性学で名を馳せ、野口英世記念医学賞を受賞された坂崎利一博士(1920~2002)は本学の先輩です。
現代の高度獣医療と獣医学教育を担った最新獣医療施設として誇る動物医療センター、食用動物の生産と産業動物獣医療の教育施設として富士山麓にアニマルファームを持ち、都市型獣医療と農村型獣医療に貢献しています。

日本獣医生命科学大学は、食品の安全を担保する健全な食用動物の生産と環境科学、食料の安全と栄養そして健康を担保する食品科学教育の研究メッカでもあります。なお、全国唯一の4年制獣医保健看護学科は、獣医療の補助職、動物行動科学の専門職として新分野の開拓に勤しみ多くの成果を挙げているところです。 さらに、獣医学と応用生命科学の教育・研究・臨床の飛躍的展開に必須な資源として、生命科学研究棟をはじめ、ハイテクリサーチ・学術フロンティア・戦略的研究推進事業等文部科学省の支援による研究施設を備え、日夜活動を続けています。

大学の将来展望

地球は今、経済不況、衣・食・住の貧困、格差の増大、加えて国際・国内紛争も絶えません。一方、BSE・SARS・豚インフルエンザ等、180種以上ともいわれる動物由来の疾病は猛威を振るい、今世紀のクライシスといわれています。

日本獣医生命科学大学は、これらの疾病原因の発見と蔓延防止は獣医学部が、健康な食用動物の生産及び安全食品の供給は応用生命科学部が、恒久的なテーマとして担っています。同時に、21世紀の生命科学新時代、食品科学新時代、環境科学新時代の高度な求道者を目指し、大学院獣医生命科学研究科は絶え間なく挑戦を続け、動物医療・人と動物の共生、加えて日本人1億3千万人のみならず、地球人65億人に安全な食糧資源を提供する戦略を発信している最中です。本学の未来を信ずる皆様と手を携え21世紀に相応しい大学を創りたいと考えています。